Quartet Recordsは、GDM、Universal Music Publishing、およびEMI General Music Publishingとのコラボレーションにより、アルド・ラド監督、ステファニア・サンドレッリ、ジャック・ペラン、マリオ・アドルフ出演の1981年のロマンティック・ドラマ『蒼い本能(La disubbidienza)』のためにエンニオ・モリコーネが作曲した、美しくノスタルジックなスコアのリマスター再発盤を贈ります。
Alberto Moraviaの小説に基づいたこの映画は、サロ共和国時代にファシズムと強いつながりを持つブルジョワ家族の中で暮らす14歳の少年が、パルチザンのレジスタンスに関わり、両親の権威に反抗する物語です。二人の女性との出会いが、彼の思春期に終止符を打ちます。
エンニオ・モリコーネは『蒼い本能』のために魅惑的なスコアを作曲しました。その中で最もメランコリックで胸が張り裂けそうなテーマの一つ(「Morire e Viverti」)には、Edda Dell'Orsoの声がフィーチャーされています。また、深遠な愛のテーマとその美しい変奏も含まれています。ソロ・オーボエのために書かれたもう一つのノスタルジックなテーマは、少年の孤独を表現しています。さらに、エッダが歌詞付きの歌を披露した数少ない例の一つである美しい楽曲「Dolci Parole」も収録されています。
このスコアは、1981年にフランスでGeneral MusicからLPがリリースされました。1996年にイタリアで初めてCD化されましたが、収録されたのはLPと同じ10トラックでした。2011年、GDM CD Clubは拡大限定版をリリースしました。この限定版では、オリジナル・ヴァイナルおよび最初のCDリリースに含まれていたものの、この映画のために作曲されたものではなく、関連性もなかった2曲が削除されました。作曲家自身が監修し、Daniel WinklerとClaudio Fuianoがプロデュースしたこの新版には、映画のために録音された全ての音楽が収録されており、すぐに完売しました。今回のリリースは、同一のプログラムを、Chris Maloneが第一世代のステレオマスターテープから改訂し、マスタリングした再発盤です。ブックレットには、Miguel Angel Ordonezによる映画、音楽、作曲家について論じたライナーノーツが収録されています。
発売・販売元 提供資料(2025/10/21)
「ルーブル美術館」で注目されたドリーミーでエロテイックなモリコーネ代表作。
『蒼い本能』(1981)
サウンドトラック
音楽 エンニオ・モリコーネ
監督 アルド・ラド
主演 カール・ディームンヒ、ステファニア・サンドレッリ、テレサ・アン・サヴォイ
映画ファンには多くの退廃的なエロティック・ストーリーの原作者としても記憶に残っているアルベルト・モラヴィアの原作。第二次大戦末期のベネチアを舞台に、裕福な家庭の17才の少年と女性家庭教師、そして女性看護士の3人のエロテイックな関係を描く。監督は『家庭教師』のアルド・ラド。ゆったりと美しいモリコーネ・メロディにうっとりするが、このサントラが有名になったのは、かの『ルーブル美術館』サントラとして使用されてから。サントラとして、モリコーネの美しい既成音源から選曲され、当時としては"美しいモリコーネ・ナンバーのベスト"的に存在した、あのサントラ。ルーブルでは「ビーナス誕生」というタイトルの「IL COLORE DEI SUOI OCCHI」、ルーブル題が「美しきルネサンスの聖母」の「OBOI SOMMERSI」が本作からの紹介でした。夢見心地になれる甘いエロティシズムにみちた美しいモリコーネ・サントラの代表作的一枚。 (C)馬場敏裕
タワーレコード