書籍
書籍

小児骨折治療 外傷整形外科医と考える基本から難治症例まで

0.0

販売価格

¥
11,000
税込
還元ポイント

販売中

お取り寄せ
発送目安
2日~14日

お取り寄せの商品となります

入荷の見込みがないことが確認された場合や、ご注文後40日前後を経過しても入荷がない場合は、取り寄せ手配を終了し、この商品をキャンセルとさせていただきます。

フォーマット 書籍
発売日 2021年06月18日
国内/輸入 国内
出版社南江堂
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784524225248
ページ数 336
判型 B5

構成数 : 1枚

【書評】
「小児の骨折治療,特に重症例を治療するときに大きな手助けとなる実践書」

小児の骨折は奥が深く,いまだ個々の医師の裁量で治療方針が決められていることが多い.第一線においても,多くの医師が日々最善策を探りながら,悩み続けているのが現状である.最善策を導くためにもっとも重要なのは,過去の論文をどれだけ読んできたか,そしてどれだけ多くの症例を経験し,どれだけ長期成績をみてきたか,これにつきる.

本書を通読して伝わってきたのは,著者が圧倒的な数の小児骨折重症例の治療に携わり,数多くの海外の研究報告から最新の知識と動向を学び,そしてその集大成として本書を執筆されたことである.本書は,令和となってから最高の小児骨折治療の実践書であると思う.

本書の特徴は,手術を要する小児骨折について,さまざまな骨折型に対して著者がすすめる術式を実際の症例のX線像を添えて解説しているところである.その症例数がたいへん多く,治療の方針に迷う症例に遭遇したときに本書をみれば,類似症例を高率に見つけ出すことができる.そして,適切な治療方針への道しるべとなるであろう.

本邦における過去の成書ともっとも異なるのは,小児の骨折治療に革命的変化をもたらしたelastic stable intramedullary nailing(ESIN)について,十分に解説されていることである.ESINが本邦に導入されたのは2017年であるが,この手術法はまだ本邦においては十分に普及しておらず,一部の専門医の間で経験が積まれてきたところである.特に大腿骨骨幹部骨折においては,この治療法の導入によって,数多くの子どもたちが長期にわたる直達牽引治療から解放されてきたが,今なお旧来の治療法も存続している.期せずして本書は,こうした現状を変え,新しい流れを日本中にもたらす役目を担っているように思う.

もう一つの本書の特徴は,最新の海外文献を読み漁った著者がそれを自分の言葉でわかりやすく解説しているところである.たとえば上腕骨顆上骨折は,ありふれた骨折ではあるが合併症が多く,特に初期治療における血流障害の評価と対応については現在も国際学会において活発な議論がなされている.こうした骨折治療の最新の考え方についても十分に紙面を割いてていねいに解説がなされている.若手医師が小児骨折治療について学会発表を行う際に,その骨折の概要を知り,主要な文献をみつけるうえで,大きな助けとなるであろう.

細かいところに目を通していくと,著者自身が「はじめに」のところで述べているが,著者独自の考えも各所に記載されている.小児の骨折治療については,まだ結論が出ていないことが多く,議論するテーマがつきない.本書では単なる思いつきではなく,過去の報告を十分に学び十分な経験を重ねたうえでのコメントが書かれているので大いに参考になる内容である.評者とは少し違う考えが書かれているところもあったが,そうしたところは特に興味深く読ませていただき,たいへん参考になった.エビデンスにあふれながらも,著者の持論が堂々と紹介されているところは,最初から最後まで一人の医師によって書き上げられた単著ならではの醍醐味であろう.

本書が数多くの整形外科医の机に並び,骨折を受傷してしまった子どもたちの将来の幸せにつながることを切に願う.<...

  1. 1.[書籍]

現場で直面すると判断に迷い,不安を抱えやすい小児骨折について,最新の知見をもとに外傷整形外科医のトップランナーがわかりやすく解説.初期治療から,家族へ説明するポイント,保存治療・手術治療にいたるまで,求められる知識を網羅.骨折ごとに,貴重な症例経過を豊富なX線写真とともに複数提示し,患者の診かたや判断の勘どころを一緒に考え学べる,現場で欠かせない一冊.

【目次】
I.総 論
小児の骨の特徴

II.各 論
A.上 肢
1.鎖 骨
鎖骨骨折と鎖骨周囲損傷
2.上腕骨
上腕骨近位端・骨幹部骨折
3.肘関節
1.上腕骨顆上骨折
2.上腕骨外側顆骨折
3.上腕骨内側上顆骨折
4.上腕骨遠位骨端離開
5.橈骨頚部骨折
6.Monteggia骨折
7.その他の肘周辺骨折

4.前腕骨
前腕両骨骨幹部骨折

5.手関節
前腕骨遠位骨幹端・骨端部骨折
B.下 肢
1.骨 盤
骨盤(骨盤輪骨折)

2.股関節
股関節脱臼(骨折),寛骨臼骨折
3.大腿骨
1.大腿骨近位部骨折
2.大腿骨骨幹部骨折

4.膝関節
膝関節周囲骨折

5.下 腿
下腿骨骨幹部骨折

6.足関節
足関節骨折(triplane骨折,juvenile Tillaux骨折)

作品の情報

メイン
著者: 松村福広

メンバーズレビュー

レビューを書いてみませんか?

読み込み中にエラーが発生しました。

画面をリロードして、再読み込みしてください。