Parler⇔Ravel (パルレ⇔ラヴェル)

知性漂い 気品が香る、心を満たす歌声
-ラヴェル生誕150年に捧ぐ-

相可佐代子さんの歌うラヴェルは、彼が1921年から住んで終の棲家となった、パリ近郊モンフォール=ラモリの丘に建つ家を髣髴とさせる。
指揮者 矢崎彦太郎

＜相可佐代子(メゾソプラノ)＞
名古屋音楽大学声楽科卒業、同大学院修了。2001年笹川日仏財団奨学金によりパリ市立シャトレ劇場研修生として渡仏。同劇場においてお昼の歌曲リサイタル、パリ・アテネ劇場やミッテルベルクハイム音楽祭にも出演。2003年パリエコールノルマル音楽院よりベスティギ、ルーセル奨学金を受け研鑽、同音楽院高等演奏家ディプロムを審査員満場一致で取得。帰国後も『カルメン』(タイトルロール)、『ナクソス島のアリアドネ』(作曲家)、『ウェルテル』(シャルロット)、『こうもり』(オルロフスキー)、『ホフマン物語』(ニクラウス)、『フィガロの結婚』(ケルビーノ、マルチェッリーナ)、倭歌劇『GENJI』(紫式部)、『御柱』(オカン)など多数のオペラに出演。ベートーヴェン『交響曲第九番』『ミサ・ソレムニス』、マーラー『交響曲第三番』『交響曲第8番』『大地の歌』、モーツァルト『レクイエム』ヴェルディ『レクイエム』他、多数のソリストも務める。日本各地での演奏活動をはじめ、名古屋音楽大学准教授、京都市立芸術大学、愛知県立芸術大学各講師として後進の指導にもあたる。NHK-FM『名曲リサイタル』出演。2012年津市文化奨励賞受賞。ソロリサイタルにおいて2014年名古屋音楽ペンクラブ賞(オールラヴェルプログラム)、2010年、2018年名古屋市民芸術祭賞受賞。CBCクラブ会員。

＜石野真穂(ピアノ)＞
桐朋学園大学音楽学部ピアノ専攻卒業。同大学アンサンブル・ディプロマ修了。その後、笹川日仏財団の研修生として、パリ市立シャトレ劇場に於いてサビーヌ・ヴァタンのもと、コレペティトゥーアの研鑽を積む。帰国後はコレペティトゥーアとして活動し、新国立劇場、二期会、びわ湖ホール、日生劇場などのオペラ公演に関わる。また声楽を中心とする共演ピアニストとして、多くの演奏家から信頼を得ている。近年では静岡国際オペラコンクールで公式伴奏者を務める他、NHK全国合唱コンクールでの課題曲初演演奏、またオーケストラの鍵盤奏者など、多方面において活躍している。二期会オペラ研修所ピアニスト。新国立劇場オペラ研修所ピアニスト。東京藝術大学オペラ科非常勤講師。ソニー音楽財団『こどものためのクラシック』登録アーティスト。

＜中村暢宏(指揮)＞
愛知県立芸術大学卒業。指揮法を田久保裕一、秋山和慶、A.ポリシュク、V.シナイスキーの各氏に師事。96年渡独後、ヴィオラ奏者として東フィル、名フィル、群響、セントラル愛知響など各地のオーケストラに客員。指揮者としてセントラル愛知響、愛知室内オーケストラ、サンクトペテルブルグ国立交響楽団、ブルガリア国立プロヴディフフィルなどを指揮。これまでに一宮市消防音楽隊常任指揮者などを歴任。名古屋フランス音楽研究会員。