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新装版 源氏物語の話声と表現世界

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フォーマット 書籍
発売日 2025年10月24日
国内/輸入 国内
出版社勉誠社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784585390558
ページ数 400
判型 A5

構成数 : 1枚

はしがき
凡 例
序 章 『源氏物語』の言葉といかに向きあうか

I 『源氏物語』の話声
第一章 作中人物の話声と〈語り手〉―重なりあう話声の様相―
第二章 『源氏物語』古注釈における本文区分―『光源氏物語抄』を中心に―
第三章 『源氏物語』の〈語り〉の本性―作中人物どうしの話声の重なりあい―
第四章 女房の話声とその機能―「末摘花」巻の大輔命婦の場合―
第五章 〈語り手〉の待遇意識―貴公子に対する待遇表現―

II 光源氏をめぐる〈語り〉―第二部とその前後―
第六章 光源氏をもどく鬚黒―出来損ないの〈色好み〉が拓く物語世界―
第七章 六条院世界をみつめる明石の君―明石の尼君の待遇表現の分析から―
第八章 秋好中宮と光源氏―第二部における二人の関係性をめぐって―
第九章 六条御息所の死霊と光源氏の罪―死霊の語った言葉の分析から―
第十章 「柏木・女三の宮事件」後の〈語り〉―薫誕生と女房たちの沈黙―
第十一章 光源氏の最後の「光」―「幻」巻論―
第十二章 「光源氏の物語」としての「匂宮三帖」―「光隠れたまひにしのち」の世界―

III 『源氏物語』の話声と〈書く〉こと―物語世界を超えて―
第十三章 紫式部という物語作家―物語文学と署名―
第十四章 物語作家と書写行為―『紫式部日記』の示唆するもの―
第十五章 『源氏物語』と書写行為―書写者の話声―
第十六章 『源氏物語』と唐代伝奇―物語伝承の仮構の方法―
第十七章 『源氏物語』のヘテロフォニー―重なりあう話声と〈読む〉こと―

初出一覧

  1. 1.[書籍]

『源氏物語』は、書かれた言葉によってこの世に存在している。その言葉は、物語中の随所で、複雑にしてゆたかな意味を生成しているが、同時にそれは、単なる書き言葉ではなく、作中人物の発言あるいは心中の言葉、さらに物語を口頭で伝える人、それを書き取る人、書かれた言葉を書き写す人、編纂する人、……等々のさまざまな声が重なりあっている言葉として、異彩を放っているようにおもわれる。
それらのさまざまな声=「話声」から、『源氏物語』の言葉の魅力と特質とを解き明かしてゆく。

*本書は2004年刊行の『源氏物語の話声と表現世界』(ISBN:978-4-585-03123-9)の新装版です。

作品の情報

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著者: 陣野英則

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