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構成数 : 1
【書評】
本書は,初版が2005年4月に,第2版が2012年1月に発刊され,今回の改訂は8年ぶりに大幅に行われた.第3版の特徴は,まず,策定委員会の構成および策定作業のプロセスが,前版と比較して大きく変更されたことである.策定委員会の構成は,前版までは軟部腫瘍診療の第一線で活躍されている整形外科専門医のみで構成されていたが,本改訂から整形外科のみならず,腫瘍内科,小児科,放射線科,病理科の軟部腫瘍に精通した各専門領域の専門医も参画しており,軟部腫瘍の診療における集学的アプローチの見地から,推奨文の策定過程で多角的かつ客観的な議論がなされたものと考える.また,改訂作業のプロセスにおいては,前版と異なり,「Minds診療ガイドライン作成の手引き2014」および「Minds診療ガイドライン作成マニュアル2017」に準拠して改訂作業が行われており,これは近年策定された他診療領域の診療ガイドラインと同じ策定手続きであり,本邦におけるガイドライン策定過程の統一化および客観性を担保するうえで重要な変更点と考えられる.さらに,策定過程のシステマティックレビューにおいては,策定委員会とはまったく異なるメンバーから構成されるシステマティックレビューチームが,エビデンスの抽出と評価を行い,推奨文,エビデンスレベル決定の根拠となるシステマティックレビューの客観性,透明性が担保されており,前版とは大きく異なっている.
第3版の記載内容は,策定作業のプロセス変更の影響もあり,前版までと多くの点で違いが認められる.まず,第2版では,45のクリニカルクエスチョンが選定され,分類,疫学などの12章から構成されていた.一方,第3版では,疫学,分類,診断,治療,予後などの項目は,バックグラウンドクエスチョン(背景疑問)とし,「疾患トピックスの基本的特徴」として,クリニカルクエスチョンとは分けて記載がなされている.これは,軟部腫瘍の基本的知識として,軟部腫瘍の診療を専門としない医師にとっても有用な情報であると考えられる.第3版では22のクリニカルクエスチョンが選定されており,いずれのクリニカルクエスチョンも,実際の軟部腫瘍診療において直面する具体的な臨床上の疑問であり,重要な事項であると考えられる.各クリニカルクエスチョンに対する推奨には,推奨文,推奨度,合意率,エビデンスの強さが明記されており,非常にわかりやすい.ただし,第3版以降に保険収載された分子標的薬や遺伝子パネル検査に関しては,現時点でエビデンスの集積が不十分であるためか,解説への記載のみにとどまっている.フューチャーリサーチクエスチョンとして今後のエビデンス集積がなされ,次回改訂時にクリニカルクエスチョンとして選定されることを期待したい.また,第3版では,推奨の策定にあたって,医学的見地からの益と害のバランスのみならず,患者の価値観や希望,負担,コストや医療資源の利用の観点も加味されており,これらの観点は推奨文に対する解説のなかに記載されていることも新たな改訂部分である.
以上のように,第3版ではさまざまな改訂がなされている.ただし,悪性軟部腫瘍は希少がんであるため,前版までと同様に,ほとんどのクリニカルクエスチョンにおいて,エビデンスの強さは弱い(C)または非常に弱い(D)であるため,推奨文のみを参考にして診療の意思決定を行うことには注意が必要であり,推...
Mindsのガイドライン作成指針に沿った全面改訂版.「希少がん」の中でも典型的である悪性軟部腫瘍(軟部肉腫)は,発生部位や病理組織も多彩であり,専門医による集学的治療が求められる.軟部腫瘍全般の疫学,組織分類,確立した治療法についてまとめるとともに,臨床における医師・患者双方の意思決定場面で重要な臨床課題(CQ)を設定し,推奨と解説を設けている.
| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2020年07月23日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 南江堂 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784524228119 |
| ページ数 | 96 |
| 判型 | B5 |

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