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教科書を網羅しない授業をつくる

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フォーマット 書籍
発売日 2025年11月13日
国内/輸入 国内
出版社東洋館出版社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784491059600
ページ数 224
判型 46

構成数 : 1枚

序章 教科書について最初に知っておきたいこと
教科書って、どう使えばよかったのでしょうか?
「終わらせなければ」が先に立つ教育課程の構造
けれど、教科書の「使い方」に法的な定めはない
だからいまこそ、「教科書活用力」が必要
教科書活用力が育つことで得られる10のメリット

第1章 なぜ「教科書を全部やる」という発想が芽生えてしまうのか
「教科書を終わらせなければ…」が生まれる構造
「網羅しないことへの不安」とどう向き合うか
教科書の使用義務(法的位置づけ)と、「使い方」の自由度

第2章 そもそも教科書とは何か? どう捉えればよいか?
教科書の歴史と制度
各教科書会社の編集方針の違い
「主たる教材」としての教科書の意味
教科書を「拠点教材」として捉える
1 「拠点教材」としての教科書とは
2 拠点教材として捉えない使い方との対比
拠点教材として教科書を活かすにはどうすればよいか

第3章 【教師編】教科書活用の原則と技術
教科書をどう見る?─「構成要素を分けて見る」ことからはじめる
教科書を読むことのむずかしさ
「読む」ってどういうこと?─教科書に向き合う姿勢
「関係」で読む教科書─因果・比較・系列の視点で構造化する
問いに気づく・問いを立てる─隠れた問いに目をこらす
「全部やらなくても大丈夫」な設計へ─必要な学びに焦点をあてる

第4章 【子ども編】教科書活用の原則と技術
子どもは教科書の「見方・使い方」を知らない?
子どもは教科書をどう見ている?
子どもが教科書を活用する5つの視点
子どもに「教科書の使い方」をどう教えるか?
1 調べるときの資料とする
2 自分の考えの理由づけをする
3 興味・関心や「問い」を引き出す
4 学び方を取り出す
5 まとめや表現活動の参考にする
主体的活用を育てる4段階ステップ(A→B→C→D活用)
他教科に見る「教科書の使い方」の相違点と共通点

第5章 教科書を網羅しない授業設計
教科書内容の「精選」と「焦点化」のステップ
1 初任~5年目前後
2 6年目~10年目前後
3 10年目以降
「どの構成要素を扱い、どれをあえて扱わないか」の判断軸
1 学習指導要領との対応
2 子どものつまずきやすさ・問いの広がり
3 教師の力量や地域・学級の実態
教科書比較という教材研究
実際の単元分析
「なぜ」を軸にした構造化のモデル授業例
「なぜ」を軸にした単元設計のステップ
1 資料と問いの一覧化
2 資料と問いの意味づけ
3 学習を見通す「どのように」の設定
4 「なぜ」に向かう再構成
教科書をあえて使わない時間の意味
第6章 教科書で「子どもが学ぶ」ための授業づくり
「子どもが学ぶ授業」づくりの秘密
「教科書を教える」から「教科書で学ぶ」へ
1 「問いを引き出す」ための教科書へ
2 「教科書で教える」とはどういうことか
3 「教科書が消えない授業」の再評価
4 「教科書+α」で授業をデザインする
5 方法知と内容知の融合─教科書を「どう読むか」を教える
6 読解の〝型〟を教えるということ
7 「わかっている前提」を見直す
8 方法知の〝共有〟が、学びをひらく
「社会的な<...

  1. 1.[書籍]

中教審「論点整理」で示された「本時主義」「教科書の網羅主義」からの脱却!
教師の負担を軽減し、豊かな授業を実現する教科書の使いこなし方とは何か。
「教科書がおわらなかったらどうしよう…」という不安感、「教科書の内容はすべて教えなければ…」という呪縛から、いま、解き放たれる!

本書の概要
2025年9月に公示された中央教育審議会「論点整理」においては、次の事柄を強調しています。

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3.「厚い教科書を全て教える」からの脱却
⚫格段に充実した教科書を網羅的に指導すべきとの考え方が根強く、内容や分量の多さが、授業進度の速さや過剰な授業時数の設定に繋がっているとの指摘がある
⚫教科書・教師用指導書のとおりに授業を行うとの認識がやや強すぎ、創意工夫や力量向上を阻んでいる側面があるとの指摘がある
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「論点整理」で提起されている「教科書を教える授業から教科書で教える授業へ」は、いわば古くて新しい課題。
この課題のむずかしさの一つに挙げられるのが、多くの教師は「授業において教科書をどう使えばよいか」を教わってこなかったことです。そこで本書では、「教科書を(すべて網羅することなく)使いこなせるようになるための考え方と具体的な方法」を紹介します。
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本書からわかること
教科書の網羅主義を乗り越えるための壁は何かがわかる

私たち教師は「教科書は必要に応じて活用すればよいもののはずだ」ということを薄々感じながら、実際の授業ではなぜ「最初から最後まで順番どおりにやらなければならない」と考えざるを得ないのか、日本の学校教育の特徴や構造といった視点から次のテーマについて論じます。

●「教科書を終わらせなければ…」が生まれる構造
●「網羅しないことへの不安」とどう向き合うか
●教科書の使用義務(法的位置づけ)と、「使い方」の自由度 など

そもそも教科書とは何かがわかる

教師であれば誰しもが慣れ親しんでいる教科書ですが、「そもそも教科書とは何か」について熟知している方はそう多くないと思います。「教科書の使いこなし方」を身につけるうえでも知っておきたい事柄です。
そこで本書では、以下のテーマごとに解説します。

●教科書の歴史と制度
●各教科書会社の編集方針の違い
●「主たる教材」としての教科書の意味
●教科書を「拠点教材」として捉える など

教科書活用の原則と技術がわかる

教科書どのように活用すれば、網羅することなく子どもたちの資質・能力を育む授業を行っていけるようになるのか、[教師編]と「子ども編」に章を分けて、以下のテーマごとに紹介します。

作品の情報

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著者: 宗實直樹

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