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高齢期における格差問題 累積する有利・不利とウェルビーイング

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フォーマット 書籍
発売日 2025年11月25日
国内/輸入 国内
出版社勁草書房
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784326603848
ページ数 256
判型 A5

構成数 : 1枚

まえがき[杉澤秀博]

序 章 高齢期における格差をとらえる──累積する有利と不利[原田謙]
1 格差問題へのアプローチ
2 累積的有利・不利
3 健康の社会的決定要因──高齢者のウェルビーイング
4 日本における高齢期の格差問題──研究動向
5 本書の構成

第I部 高齢期における階層による格差

第1章 社会経済階層による高齢者の健康格差に関する理論とその検証[杉澤秀博]
1 はじめに──健康格差とは何か
2 健康格差の原因を理解する枠組み
3 ライフコースの視点と年齢・時代・コーホートの影響──普遍的な現象か?
4 ライフコースにおける社会経済階層の軌跡モデル
5 社会経済階層が健康格差を生むメカニズム
6 当事者の視点──社会経済階層が低い高齢者の想い
7 第二次世界大戦後の日本の経済的・制度的変化と高齢者の健康格差に関するリサーチクエスチョン
8 健康格差は年齢が高くなるに伴って拡大するのか?
9 健康格差は時代とコーホートによって異なるか?
10 ライフコース上の社会経済階層の軌跡パターンは高齢者の健康に影響するか?
11 社会経済階層による高齢者の健康格差はなぜ生じるのか、その経路は何か?
12 社会経済階層が低い高齢者は健康的な習慣をなぜ実践しないのか?
13 おわりに

第2章 学歴による高齢期の社会関係格差──生年コーホート・男女別分析[小林江里香]
1 はじめに──高学歴化は社会関係を豊かにしたか
2 高齢者の社会的孤立割合──コーホートと性別による違い
3 学歴をどのような指標でみるか
4 学歴と社会的孤立の関係、およびそのコーホート・男女差
5 社会関係の種類によって学歴との関係は異なるか
6 おわりに──ライフコースと高齢期の社会関係

第II部 高齢期における格差と福祉政策

第3章 高齢期における格差の国家による是正──普遍主義による福祉政策[新名正弥]
1 はじめに──高齢社会における福祉国家の役割
2 高齢期における格差是正策の展開──フィンランド社会政策小史
3 福祉国家に取り巻く「多様性」と「普遍性」のくびき──それでも普遍主義を目指すべきか
4 おわりに──北欧の小国の経験から日本への示唆

第4章 高齢期における支援の格差と福祉政策[杉原陽子]
1 はじめに──支援の格差とは何か?
2 高齢期の支援格差はなぜ起こるのか?
3 介護の支援格差を生じさせる障壁は何か?
4 セルフ・ネグレクト──なぜ支援につながることができないのか?
5 おわりに──高齢期の支援格差に対応するには?

第5章 経済的困難を抱える高齢者に対する専門職による支援[栁沢志津子]
1 はじめに──介護保険制度と介護支援専門員
2 高齢期の介護問題を支える専門的支援
3 介護サービス場面にみられる高齢期の経済的困窮
4 経済的困窮に対する支援困難感
5 経済的困窮に対するベテラン介護支援専門員の支援
6 おわりに

第III部 多様化する高齢者と格差問題

第6章 高齢期における性的マイノリティの困難[北島洋美]
1 はじめに──高齢期の性的マイノリティの課題とは
2 理論的枠組みからみる格差形成のプロセス
3 高齢期を迎える当事者の声<...

  1. 1.[書籍]

日本の高齢者にはどのような格差が生じているのか? 人々の生活の軌跡を把握し、累積的に格差が生じるメカニズムを探る。

高齢者の健康や社会関係の格差はどのようなメカニズムによって生じているのか。全国・自治体レベルの調査データを用いて実証的に分析し、高齢期に生じる格差がライフコース上の社会経済状況に基づく累積的なものであることを示し、階層、性別、年齢等が個人のウェルビーイングに直結しない社会づくりが必要であることを強調する。

作品の情報

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編集: 杉澤秀博原田謙

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