Zeitgeist (30th Anniversary Edition)＜Blue Vinyl＞

自らを育んだ土壌から生まれるサウンドは、永遠に鳴り響き続ける…。
時代の精神をつかみ取る、英国が生んだパンク/フォーク・ロック・バンド、レヴェラーズ!
彼らが1995年に発表した全英No. 1アルバムにしてその時代を代表するアルバムとしても名高い名作『ZEITGEIST』が、発売30周年を記念したアニヴァーサリー・エディションとなって登場する!
こちらはアルバムの最新リミックス音源の他、Bサイド楽曲やシングル・ヴァージョンなどを2枚のアナログ盤に収録した2枚組ブルー・アナログ・エディション!

クラッシュにも通じるパンク精神とアイリッシュ・ミュージックの大衆感覚とを融合させ、英国を中心に圧倒的な支持を集めるUKパンク/フォーク・ロック・バンド、レヴェラーズ。ギター&ヴォーカルのマーク・チャドウィックを中心に英国ブライトンで結成し活動を開始させた彼らは、90年代のあのブリットポップ・ムーヴメントの中で、独自のスタイルとサウンドで絶大な人気を集めていったバンドであり、そのサウンドは時代を越えて今も世界に鳴り響いている。

英国が生んだパンク/フォーク・ロック・バンドである彼らが1995年に発表し、見事全英アルバム・チャート1位を記録しチャートを席巻したアルバム『ZEITGEIST』が、発売30周年を記念したアニヴァーサリー・エディションとなってここに登場することとなった。今回リリースされるのは、アルバムの2025年最新リミックス音源に加え、Bサイド曲やシングル・ミックス音源といったレア音源の数々を多数収録した3枚組CDと2枚組ブルー・アナログ盤という2形態だ。

1995年にリリースされたこの『ZEITGEIST』は、レヴェラーズというバンドを英国音楽界の最前線に確固たる地位を築き上げたアルバムだ。前年の1994年、世界最大のフェスティヴァルとしてしられるグラストンベリー・フェスティヴァルの初日のヘッドライナー・アクトとして出演、その記録破りなパフォーマンスが大きな話題となったのだが、その翌年の8月にリリースされたこの『ZEITGEIST』は、リリース直後に全英アルバム・チャートのトップに躍り出る。彼らが発表したアルバムは、ブラーやザ・シャーラタンズといったバンドとの競争に打ち勝ち、スーパーグラスやパルプ、そしてオアシスといったUKロック・アクトと共に、その夏を代表するサウンドとなったのだ。
(1/2)

切なさや憂鬱さ、喜びや知恵、そして狂気すら感じさせるこの『ZEITGEIST』は、その時代性を見事にとらえた作品だ。「Hope St」や「Fantasy」といったバンドの代表曲を収録する今作には、故ジョー・ストラマーも参加しており、楽曲「Just The One」でその彼のパフォーマンスを聴くことができる。今回、発売から30周年という記念すべき年を祝福すべく、この『ZEITGEIST』というアルバムが、ブライトンにあるMetway Studioというシーンを象徴するスタジオで今作のオリジナル・プロデューサーでもあるアル・スコットによる見事なリミックスが施され、新たな魅力をまとった作品となって現代に蘇ることとなる。

3枚組CDには、アルバムの最新リミックス音源に加え、故ジョー・ストラマーのピアノをフィーチャーした「Just The One」のシングル・ヴァージョンや彼らの代表曲「Hope St」のアコースティック・ヴァージョン、そして数々のBサイド曲や貴重なデモやアウトテイクなどがたっぷり収録されている。また、2枚組LPは、CDのDisc 1とDisc 2に収録されている楽曲が収録されている。

レヴェラーズというバンドは、自由思想家やドロップアウトした人たち、放浪者や夢想家たちのヒーローであることをそのサウンドと歌で証明し、自らの力で時代のルールブックを見事に書き換えたバンドでもある。この『ZEITGEIST』は、その名の通りその時代の精神性を捉えながら、かつ時代を超えた響きを持つ作品だ。ファッションという薄っぺらな枠組みの中ではなく、常にその外側で活動してきたからこそ、そして常に生々しい感情をあらわにし続けてきたからこそ、彼らの歌は色あせることなく何十年にもわたって世界に響き渡っているのかもしれない。彼らは常に時代の流れや重力に逆らいながら活動してきたのだ。
(2/2)

Seven years on, fourth album in, and the Levellers sound like...the Levellers, which is no better or worse a fate than most groups have in store for them if whatever formula was established can work. It has to be said, though, that the weird sonic connection to the Mission from earlier releases reappears at points -- the opening electric crunch then acoustic swirl of "Hope St." in particular sounds like something Wayne Hussey would have cooked up on Carved in Sand. That said, in the end the Levellers' particular sonic stew really is its own more and more, Chadwick's high, sometimes strained vocals, the reworking of various strands of folk styles, the anthemic pump-your-fist heft of so many of the songs. Al Scott, having done a solid job producing Levelling the Land, does the honors again here -- for all the reputation for raggle-taggle, the Levellers themselves certainly value full-bodied arrangements and results. Friend once again gets a particular chance to shine with some of his smashing rhythm leads and soloing; he may never get the write-ups in guitar magazines, but there's little doubt that his performances on songs like the crashing "4 A.M." and "Fantasy" are strong stuff. This time around, the dancebeats suggest a little less of Madchester's long-dead approach and more of, say, the Afro Celt Sound System, but they're still there, cropping up from time to time but generally giving way for a straight-up rock drive at most points. Fellow aesthetic spirit Rev Hammer gets a nod with a cover of his "Maid of the River," but otherwise it's the Levellers doing their own thing. As a result, the album's as good a starting point as anything they've released, because whatever one's reaction to Zeitgeist is determined by what one thinks of all the other albums. ~ Ned Raggett