初期の英国ゴシック・ロックを切り開いたBAUHAUSのフロントマンとして80年代初頭からポストパンク~ダーク・ウェイヴの象徴となったシンガーPETER MURPHY。解散後はソロ名義で"ALL NIGHT LONG"や"THE SWEETEST DROP"といった名曲を残し、ヨーロッパやアメリカのオルタナ・ロック・シーンで世代を超えた支持を集めてきました。
本作は1990年シカゴのライヴハウスMETROで行われた2公演のうち第2部をフル収録したライヴ盤で、当日は若きNINE INCH NAILSがサポート・アクトを務めていた夜としても知られています。2024年に立ち上げた自身のレーベルSILVER SHADEによる公式ライヴ・アーカイヴ・シリーズ『PETER LIVE』の第4巻にあたります。
スタジオ作『DEEP』とヒット・シングル"CUTS YOU UP"の勢いに乗ってアメリカでの人気が大きく高まっていた時期のステージを捉えており、長年の共作者PAUL STATHAMがギターとキーボードを担うバンド編成で、ソロ期の代表曲とカヴァー曲を織り交ぜたセットが展開されます。
疾走するリズムと切れ味鋭いギターで幕を開ける"THE LINE BETWEEN THE DEVIL'S TEETH"、重いベースと波打つシンセがダーク・ウェイヴの深みを引き出す"DEEP OCEAN, VAST SEA"、中近東風の旋律とパーカッションが妖しい陶酔感を生む"SEVEN VEILS"など、冒頭からPETER MURPHYの声とバンドの一体感が一気に押し寄せます。ヴァイオリンのフレーズと伸びやかなメロディが高揚を生む代表曲"CUTS YOU UP"、DAVID BOWIEの"FUNTIME"やMAGAZINEの"THE LIGHT POURS OUT OF ME"のカヴァーでポストパンク以降の血脈を示し、ラストの"ALL NIGHT LONG"まで観客のシンガロングと一体になって駆け抜ける構成です。
ソロ初期のピークをシカゴの熱気と共に封じ込めた一夜であり、BAUHAUS以降のキャリアをライヴで追体験したいリスナーにとって格好のエントリーとなるライヴ盤です。
自身の自画像をあしらったアートワークによる2LP。
発売・販売元 提供資料(2025/12/11)