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実のれど麦 木曽で生まれた騎兵上等兵 千村春雄が見た日中戦争

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フォーマット 書籍
発売日 2025年11月07日
国内/輸入 国内
出版社信濃毎日新聞社
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784784074556
ページ数 328
判型 46

構成数 : 1枚

「戦場の文人」だった父(千村洋一朗)
プロローグ 「木曽路のおじいちゃん」
第1章 生い立ち
第2章 出征
第3章 上陸、そして上海の激戦
第4章 南京を目指す
第5章 陣中の年越し
第6章 麦と濁流
第7章 大別山脈の秋越えて
第8章 尹家河の百三十日
第9章 大陸焼け
第10章 帰還
エピローグ 洋一朗さんの記憶
略年表
【解説】千村日記―戦争の実相を知る手がかり(久保 亨)

  1. 1.[書籍]

木曽谷に生まれ、8年間に及ぶ日中戦争の初期に中国戦線に赴いた騎兵上等兵・千村春雄さん(1907~2007)が日々戦地で書き留めた日記「征支陣中日記」。24歳の若き研究家が旧家で眠っていたのを見つけて整理、詳細に翻刻した。退職後は木曽の地で多彩な才能を発揮した千村さんが残した記録は、文章のほかスケッチや詩作(詩、短歌、俳句など)も数多く、その描写は戦闘や行軍など戦争の生々しい描写もさることながら、移動しながら過ごす中国各地での従軍生活や現地の人々との交流も描き、"戦場の文人"とも言える豊かな感性で描いている。また、南京のほか、日本ではあまり知られていない蒙城での虐殺にも目を向けている。公的な戦史とは違った形で、日中戦争の一面を伝える貴重な史料。元信州大教授・久保亨氏(東洋史・中国近現代史)の解説付き。

千村春雄(ちむら・はるお)
明治40年(1907)、長野県西筑摩郡日義村(現木曽郡木曽町)生まれ。木曽大工として修行後、航空機産業に就労。昭和12年の召集で仙台の騎兵第17大隊に属し、日中戦争初期の約1年8ヵ月、中国戦線で書類事務・連絡任務などを行う。14年に帰還し除隊となるが、太平洋戦争でもフィリピンで米軍機の解体調査などに携わった。戦後は工業関連企業に勤務した後、日義に戻って発明や文化活動に取り組んだ。平成15年(2003)96歳で死去。本書の原資料である「征支陣中日記」は、日中戦争従軍から帰還までに春雄が書きつづっている。

作品の情報

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著者: 加藤拓哉

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