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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年11月12日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 日本生産性本部 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784911064320 |
| ページ数 | 320 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
はじめに
◆第1 章 病院経営を取り巻く環境
1 ― 1 国民医療費と医薬品費の増大 (千葉大学医学部附属病院 井上 貴裕)
1 ― 2 後発医薬品の使用状況に関する実態 (井上 貴裕)
1 ― 3 医療経済実態調査からみえる病院の財務状況 (井上 貴裕)
1 ― 4 化学療法の入外比率と経済性 (井上 貴裕)
1 ― 5 病床規模別・病院機能別薬剤師数 (井上 貴裕)
1 ― 6 急性期充実体制加算の届出状況と敷地内薬局 (井上 貴裕)
◆第2 章 薬剤部門・薬剤師と病院経営
2 ― 1 病院経営への参画の必要性(浜松医科大学医学部附属病院 川上 純一)
2 ― 2 保険診療と診療報酬制度の基礎 (川上 純一)
2 ― 3 診療報酬による評価と意義 (川上 純一)
2 ― 4 薬剤師関連のタスクシフト/シェア (川上 純一)
2 ― 5 期待される今後の姿と役割 (川上 純一)
◆第3 章 薬剤師が算定可能な診療報酬とその基礎知識
3 ― 1 薬剤管理指導料・退院時薬剤情報管理指導料の算定と件数増加のポイント (九州大学病院 石田 茂)
3 ― 2 病棟薬剤業務実施加算の算定におけるポイントと注意点(広島大学病院 真志田 絵美子)
3 ― 3 薬剤業務向上加算の算定について (金沢大学附属病院 崔 吉道)
3 ― 4 無菌製剤処理料の算定のポイント (琉球大学病院 鈴木 毅)
3 ― 5 がん薬物療法体制充実加算の算定におけるポイントと注意点 (自治医科大学附属病院 奥田 泰考)
3 ― 6 周術期薬剤管理加算の算定におけるポイントと注意点 (日本大学 柴田 ゆうか)
◆第4 章 薬剤師が算定に貢献している診療報酬
4 ― 1 感染対策向上加算 (宮崎大学医学部附属病院 平原 康寿)
4 ― 2 緩和ケア診療加算 (慶應義塾大学病院 金子 健)
4 ― 3 精神科リエゾンチーム加算を算定する上で押さえておくべきポイントや注意点、課題について (金沢大学附属病院 坪内 清貴)
4 ― 4 栄養サポートチーム加算を算定する上で押さえておくべきポイントや注意点、課題について (滋賀医科大学医学部附属病院 神谷 貴樹)
4 ― 5 術後疼痛管理チーム加算 (東邦大学医療センター大森病院 長谷川 哲也)
4 ― 6 薬剤総合調整加算 (東京医科大学病院 吉見 嘉之)
4 ― 7 後発医薬品使用体制加算/バイオ後続品使用体制加算 (横浜市立大学附属病院 小池 博文)
◆第5 章 薬剤師の介入による医療費の削減効果
5 ― 1 院内フォーミュラリ導入による医療費削減効果 (岡山市立市民病院 松山 哲史)
5 ― 2 地域フォーミュラリの可能性 (岡山赤十字病院 森 英樹)
5 ― 3 プレアボイドからみる医療費削減効果 (就実大学 田坂 祐一)
5 ― 4 院外処方率と薬価差益の選択 (高知大学医学部附属病院 門田 亜紀・浜田 幸宏)
国民医療費が増大しており、特に薬剤費の伸びは注目されています。効く薬が健康寿命を延伸させることは素晴らしいことですが、ポリファーマシーやプレアボイドなど薬を取り巻く環境には課題があるのも事実です。
薬に関しては、度重なる薬価の改定があり、その都度、多くの薬価は引き下げられてきました。これに伴い薬価差益は減少し、それらに依存した病院経営も難しくなっています。これに加えて、物流費用が著しく増大し、仕入れコストも増加するのが昨今の状況です。
高度急性期病院では、CAR―T 療法や抗がん剤などの影響により、増収にはなりますが、費用がかさみ増収減益というトレンドが続いています。国立大学病院長会議は、急性期病院の業績悪化の理由として医薬品・材料費の増大をあげており、患者を治すための薬剤であるだけでなく、病院の経済性に薬剤は大きな影響を及ぼしています。
今までの薬剤師は科学者として、一人の専門職として、医療の質と安全に対する貢献が期待されてきました。しかし、今やそれに留まっている時代ではなく、病院経営の一翼を担う重要な存在として位置付けられています。これからの病院は医療の質・安全と経済性を両立させなければ生き残ることができないのです。
本書では、第1 章で病院を取り巻く環境変化として、病院の財務状況やそれに影響を与えている薬剤関連の診療報酬などのデータを基に明らかにしました。第2 章では病院薬剤師が病院経営に参画する必要性、働き方改革の時代を踏まえたタスクシフト/シェアの目的、そして病院薬剤師に期待される今後の姿と役割についてご教示いただきました。第3 章は薬剤師が算定可能な診療報酬と基礎知識について、各種加算における具体的な論点とポイントを挙げていただきました。第4 章では、薬剤師が算定に貢献している診療報酬と題して、チーム医療等に関わる各種加算を解説していただきました。最終章である第5 章では、増加する薬剤費に対して薬剤師が介入することによる医療費削減の取り組みについてご紹介いただきました。
本書は、岡山大学病院の座間味義人先生、槇田崇志先生らと共に病院の経営改革を進める中で、病院薬剤師の活躍の場を拡げたい、モチベーションを高める環境を創りたいという想いで出版を企画しました。岡山大学病院は、2021 年では後発医薬品について数量ベースで80%いくかどうかという程度でしたが、2025 年6 月現在94%を超える水準にまで到達しています。もちろん、バイオシミラーも積極的に採用して下さっています。さらに、薬価差益も他の病院よりもかなり少なかったところ、薬剤部が値引き交渉にも加わって大きな成果が上がっています。全国でこのような取り組みが進むことを祈念しております。

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