| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年12月01日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 白水社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 新書 |
| SKU | 9784560721506 |
| ページ数 | 228 |
| 判型 | 新書 |
構成数 : 1枚
【目次】
孤独な散歩者の夢想
第一の散歩
第二の散歩
第三の散歩
第四の散歩
第五の散歩
第六の散歩
第七の散歩
八
九
十
マルゼルブ租税法院院長への四通の手紙
第一の手紙
第二の手紙
第三の手紙
第四の手紙
訳者解説 孤独な散歩者の夢(佐々木康之)
訳者解説 マルゼルブ租税法院院長への四通の手紙(佐々木康之)
解説 ジュネーヴ市民から孤独な散歩者へ(川出良枝)
ルソーの「幸福論」
「この地上では、すべてが絶えざる流転のうちにある。そこではなにひとつとして一定不変の固定した形を持ち続けるものはない。だから、この世で得られるのは、せいぜいすぐに消え去る喜びでしかない。永続する幸福などといったものを、この世で味わう人がいるとは思えない」
迫害のなかで「地上に一人きりになってしまった」ルソーは、もはや人間や社会の変革に希望を託すことはない。湖の岸辺に腰を下ろして、寄せては返す波の絶え間ない単調なリズムに、自身の存在=運命を感じ、また幸福を見出す……
こうした自己の存在のほかいかなる幸福も感じない徹底的な自己充足の境地は、「絆」の素晴しさが自明視される今日、新たな意味をもって迫ってくる。『マルゼルブ租税法院院長への四通の手紙』を収録。訳者と川出良枝東大名誉教授の解説を付す。

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