ブラジル版ECM?グルーポ・ウンの巨匠二人による'94作『静寂の後』がまさかのレコード化!名コンピ『Outro Tempo』直系のブラジル実験アンビエント!
エルメート・パスコアル、エグベルト・ジスモンチらとの共演、そしてブラジルを代表する前衛ジャズロック・バンドのグルーポ・ウンのメンバーとしても知られるゼカ・アスンサォンとレロ・ナザリオの逸品『Depois do Silencio』がレコード化。 収録された楽曲は、そのほとんどが1994年にサンパウロにあるナザリオのUTOPIAスタジオで録音されたもの。アスンサォンがアコースティック・ベース、ナザリオが当時購入したばかりのシンセ名機 Ensoniq TS-12 で演奏を行った。2018年には「Quintal da Memoria」でアコースティックベースが加えられ、2022年には素材の再発見を経て、複雑なアナログおよびバーチャルシンセシスのレイヤーがさらに加わり、ついに完成を見たのだ。
その内容はデュオが長年培ってきた共通の音楽観を反映したものと言えるだろう。アスンサォンの表現力豊かなアコースティックベースが骨格を形成し、ナザリオの拡張的で探究的なシンセへのアプローチがそれをさらに強化する。その絶えず変化する音色について「音楽を生きた有機体とし、状況に応じて適応していくのです」とナザリオは説明する。「テーマは既成ですが、音楽の多くはアイデアの有機的な発展に基づいて即興的に作られており、まさに生きた有機体のように、すべてが絡み合い、相互に関連しています」。
アルバムタイトル『Depois do Silencio』(静寂の後)は、作家オルダス・ハクスリーの「沈黙の後、表現し得ないものを表現するのに最も近いものは音楽である」という言葉に由来している。アスンサォンとナザリオは、音楽表現の新しい形を模索し続け、ここでは「楽器の音を拡張し、聴く人の心に新たな地平を開く」ような音楽を作り出すことに成功したのだ。
発売・販売元 提供資料(2025/10/09)