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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年11月12日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | みすず書房 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784622098270 |
| ページ数 | 336 |
| 判型 | 46 |
構成数 : 1枚
序 デモスの崩壊
第一部 新自由主義的理性と政治的生
第一章 民主主義の崩壊 新自由主義が国家と主体をつくりなおす
第二章 フーコーの『生政治の誕生』 新自由主義の政治的合理性の見取り図
第三章 フーコー再訪 ホモ・ポリティクスとホモ・エコノミクス
第二部 新自由主義的理性を散種する
第四章 政治的合理性とガバナンス
第五章 法と法的理性
第六章 人的資本を教育する
終章 剥き出しの民主主義が失われ、自由が犠牲へと反転する
訳者あとがき
原注
索引
いまや新自由主義は、民主主義を内側から破壊している。新自由主義は政治と市場の区別を取り払っただけでなく、あらゆる人間活動を経済の言葉に置き換えた。主体は人的資本に、交換は競争に、公共は格付けに。だが、そこで目指されているのは経済合理性ではない。新自由主義は、経済の見かけをもちながら、統治理性として機能しているのだ。
その矛盾がもっとも顕著に現れるのが大学教育である。学生を人的資本とし、知識を市場価値で評価し、格付けに駆り立てられるとき、大学は階級流動の場であることをやめるだろう。
民主主義は黙っていても維持できるものではない。民主主義を支える理念、民主主義を保障する制度、民主主義を育む文化はいかにして失われていくのか。新自由主義が民主主義の言葉をつくりかえることによって、民主主義そのものを解体していく過程を明らかにする。

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