田村陽介の2枚目のリーダーアルバム『3・4』はカウントのスリー・フォーであり、トリオの3人がお客様のために心を込めて演奏する「3 for」だという。リーダー田村陽介(dr)、田窪寛之(p)、池尻洋史(b)のトリオは新宿御苑のライヴハウス"ONE NOTE"が育てたトリオ。とても大切にされている良いピアノ、お店を愛するお客様、美味しい料理(王道ナポリタン!)、お店とお客様とミュージシャンのベストな関係。そんな理想的なライヴハウスでの地道なライヴは、最初はぽつりぽつりだったお客がいまや毎回満員となる人気プログラムに。そしてここのアルバムが生まれた。なんと"幸せな結末"。 (C)RS
JMD(2025/10/10)
ドラマーがスティックをかまえ「ワン・ツー」そして囁くように「スリー・フォー」。
演奏が始まる。この瞬間がたまらない。
田村陽介の2枚目のリーダーアルバム「3・4」はカウントのスリー・フォーであり、トリオの3人がお客様のために心を込めて演奏する「3 for」だという。リーダー田村陽介(dr)、田窪寛之(p)、池尻洋史(b)のトリオは新宿御苑のライヴハウス"ONE NOTE"が育てたトリオ。とても大切にされている良いピアノ、お店を愛するお客様、美味しい料理(王道ナポリタン!)、お店とお客様とミュージシャンのベストな関係。そんな理想的なライヴハウスでの地道なライヴは、最初はぽつりぽつりだったお客がいまや毎回満員となる人気プログラムに。そしてここのアルバムが生まれた。なんと"幸せな結末"。
かつて、ファーストアルバム『Love Calls』のライナーノーツの中で、"Well-tailored(仕立ての良い)"と田村を腕のいい仕立て屋のように書いたことがある。セカンドアルバムを聴いていて新たなイメージが生まれた。ピアノの調律師が黙々と弦のゆるみを張り直し、ねじを締め、鍵盤の感触を確かめピアノの音を生まれかわらせるように、田村は黙々とリズムを刻み、ときに緩め、ときに急かし、ときにスパイスをまぶし、ピアノとベースと共にグルーブを、スイングを生み、観客に感動を与える。メガネの奥の優しい眼差しは常に音楽をトリオの演奏を調律している。黙々と。
"無口な調律師"。仕事は確かで、不思議と温かい。
発売・販売元 提供資料(2025/09/29)