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構成数 : 1
序 i
第一章 宗教と法哲学の結い目――反転の原動力――
1はじめに
2審級の空間モデル
3仏教思想の時間論㈠――否定的展開
4仏教思想の時間論㈡――肯定的展開
5道元(禅)の時間論
6親鸞(浄土教)の時間論
7不可避な行としての生命活動
8法的主体論の再考
9充填作業における因果関係
10おわりに
第二章 凡夫的永遠の現実化――「いる」と「ある」の時間――
1はじめに
2凡夫的常行における永遠
3精神的アジールと永遠の現実化の場
4自力・他力との関係
5おわりに
第三章 死者と未来人 ――他なる世界との往還――
1はじめに
2往還の場と他界からの寄物
3死者と未来人
4自己限定の意味
5おわりに
第四章 理念の中の凡夫性――寄物と自己限定――
1はじめに
2理念の中の以前/以後
3理念の現実化と非常住性
4理念を維持する人間の「弱さ」
5自己限定のモデルと継続的創造
6凡夫・欲望・他界
7理念における自己限定の働き
8民衆の伝統的宗教における二つの「安心」
9弱き存在に固有の防制
10おわりに
第五章 時間という審級――円錐円環的人間モデル――
1はじめに――時間とは? 審級とは?――
2ヘーゲルの時空観
3二つの時間論と円錐形モデル
4インペトゥスとの類比
5西田の時間論と内部観測
6ヘーゲルと西田の生命論
7西田とルーマン
8縁 起112
9西谷の時間論
10業=矛盾の包含
11二重の他者
12おわりに ――時間の審級性――
第六章 個の命、そして種の命125――アジールとしての自己――
1はじめに――自己の根底と祖先論――
2法学における生命論
3穂積の祖先教
4アジールと種の関係
5よく生きるとは?
6継承される祖先の意志と共同体
7人間の尊厳と多様なアジール
8おわりに――アジールという自己――
第七章 「凡夫の法」の法的理念――並存・往還・媒介――
1はじめに
2ノモスという審級
3バランスの学と人間像
4法の根拠と時の二義性
5主権の機能主義的理解
6空の充填と忘却問題
7忘却への凡夫的対応
8凡夫性という根拠
9寄物的自己限定モデルと円錐円環的人間モデルの綜合
10おわりに
初出一覧
第一章では、行としての日常的行為が宗教だけでなく、(法)哲学においても確保されるべき重要な意味をもつことを示した。また、近代によって生み出されたアトム的な主体の根底に、自省的契機を組み込んで他者を呼び入れる可能性を開き、寄物の集う場としての主体の立ち上げを試みた。第二章では、自己を現実化していく場であるがゆえに、家庭が永遠性を含む常行の場の一つとして有力であることを論じている。第三章では、生命レヴェルと社会レヴェルの往還を考え、この働きの中に寄物の観点を加えた自己限定の構造を見出す。さらに自己限定で発生する負荷を外部化していくことで、それに耐えることができない心性を生み出したことも見る。第四章では、そのような心性の影響や無意識が継続的創造を要する理念にとって大きな問題となることを説く。また、継続的創造が他者と結び付いていることを踏まえつつ、理念における自己限定の観点を提示する。第五章では、時間の審級的意味について論じた。そこでは、産出されるものによる産出、個体を超えたものの個体化、時間を超えたものの現在化などの矛盾の諸相において、われわれというものが成立していることが確認される。それは進行形という観点と結び付くものである。この進行形に時間の審級的意味を見出す。第六章では、生命や祖先について注目し、「種」というものを抜きにしてわれわれの存在を理解することができないこと、それゆえ「類」の構想にもこの観点が深くかかわるという見方を示した。第七章では、法的理念としてのノモスに注目して、凡夫性が法や法学の根拠であることを論じている。(本書「序」より)
| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年10月03日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 萌書房 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784860651787 |
| ページ数 | 194 |
| 判型 | A5 |

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