2009年から実験的なDIY録音を通じて自由に時空を移動してきたJOASIHNOが、待望の4作目となるアルバム『SPOTS』をリリース。THE NOTWISTやALOA INPUT、SPIRIT FESTでも知られるCICO BECKと、ドラマー/コンポーザーのNICO SIERIGによる南ドイツの実験的ポップ・デュオは、独自の歩みを続けながらも、ついに再び光の下へと姿を現しました。
前作『MESHES』から約10年、今作ではローファイとサイファイ、レトロ・エレクトロニカとコンテンポラリー・クラシックの狭間を自在に行き来しながら、REICH、RILEY、坂本龍一、MUM、MOONDOGといった幅広い影響を吸収。ALIEN TRANSISTORより2025年後半に登場する本作は、ハンドメイドな電子音のきらめきと有機的なテクスチャーを融合させた、唯一無二の世界観を描き出しています。
オープニングを飾る"2 SQUARES"は、柔らかな光と心地よい低音に導かれるレトロ・スペースエイジの穏やかな旅立ち。"SPOTS"は、仕掛け装置のように奇妙な弦とグリッチが次々に連鎖する遊び心あふれるタイトル曲です。さらに、焚き火の熱と埃をかぶったピアノが交錯する"CRACKLEBOOM"、森の中の開けた場所へと誘う"FOREST LIGHTS"など、音の風景が次々と展開していきます。
B面では、ユーモラスなエレクトロ・チューン"CHARACA ORB."から始まり、ローファイな機材でありながら輝きを放つ"THE SLOW HOUR"や、夜の小径でLYNCHや坂本の幽霊に出会うような"DETUNE LAGOON"、そして"DEEP MOON"といったシネマティックな楽曲群が続きます。ラストの"DEATH IS REAL"では、光と影が永遠に踊り続ける幻灯機のような余韻を残します。
DIY精神と実験性、そして温かな遊び心が詰まった『SPOTS』。それは、夢見たり佇んだり、身体を揺らしたりできる、あらゆる「居場所」を私たちに与えてくれる作品です。
発売・販売元 提供資料(2025/09/26)