70年代ルーツ・ロックの旨味をシカゴのアンダーグラウンド感覚で鳴らしてきたUSロック・バンドGLYDERS。ギターとヴォーカルを担うJOSHUA CONDONとベースのELIZA WEBERを中心に2014年ごろから活動を続け、2023年1ST『MARIA'S HUNT』では少人数編成ならではのローファイなサイケ・カントリー路線で評価を高めました。
本盤はドラマーJOE SEGERが正式加入し、シカゴのフンボルト・パークに構えた自前のSTUDIO Gで録音された、トリオ編成としての初フル・アルバム。アメリカ国内からヨーロッパまでツアーを重ねながら曲を育て、シカゴのピルゼン地区にあるスタジオでCOOPER CRAINがミックスを担当することで、ライヴの空気とスタジオの厚みを両立させたサウンドに仕上げています。
CREEDENCE CLEARWATER REVIVALやTHE BAND、JJ CALE、T. REX、LEON RUSSELLといったルーツ・ロックの系譜を踏まえつつ、現在のUSインディ感覚へ引き寄せたサウンドを軸に据えた全8トラック。湿ったブルース感覚と南部ロックのうねりが交差する"SUPER GLYDE"、レイドバックしたリズムで夜のハイウェイ感を描く"MOON EYES"、タイトなビートと反復リフをほぼクラウト・ロック的な強度で押し切る"HARD RIDE"、カントリー調の語りとロックンロール的な決意が同居する"STEPPIN' / TELL ME ABOUT THE RABBIT"、スワンプ感覚のグルーヴにメロウなメロディが乗る"THOUSAND MILES"など、ジャムの熱気と端正なソングライティングが行き来する曲が揃います。リズム・セクションがしっかりと低域を支え、ギターの細かなニュアンスを前に出す録音バランスも聴きどころです。
シカゴの土着感と70年代ルーツ・ロック愛を今のインディ感覚で接続し、バンドとしての「これから」をそのまま閉じ込めた一枚です。
発売・販売元 提供資料(2025/12/19)