2025年の3月と5月に相次いで来日、既に5度のグラミー賞ウィナーであるスナーキー・パピーが『エンパイア・セントラル』以来3年ぶりの新作アルバムを遂にリリース。2015年にメジャー・デビュー・アルバム(インパルス)としてリリースした『Sylva』でコラボレイトしたジュールス・バックリィ率いるオランダのメトロポール・オルケストと再びタッグを組んだ最新作。 (C)RS
JMD(2025/09/17)
3年ぶりとなるスナーキー・パピーの最新作は、名作『シルヴァ』で共演したメトロポール・オルケストと10年ぶりの邂逅。
今年の3月と5月に相次いで来日、既に5度のグラミー賞ウィナーであるスナーキー・パピーが『エンパイア・セントラル』以来3年ぶりの新作アルバムを遂にリリース。
2015年にメジャー・デビュー・アルバム(インパルス)としてリリースした『Sylva』でコラボレイトしたジュールス・バックリィ率いるオランダのメトロポール・オルケストと再びタッグを組んだ最新作。
メトロポール・オルケストは最高のジャズ管弦楽団としてエルヴィス・コステロ、ヴィンス・メンドーサ、ロバート・グラスパー、コリー・ウォン、レディシ他多くのジャンルの音楽家と共演経験があり、今もラージ・アンサンブルというフォーマットの可能性を開拓している。
特にリズムと連動するストリングス・チームの技は最高峰との評価を確立している。
作曲は全曲マイケル・リーグ。
2024年の11月に本作の作曲だけのために単独で来日、11/24から2週間、大分県の日出町(ヒジマチ)にあるリトリートハウスに滞在してMIDIコントローラー/Logic/ギターのみで曲を作りデモを作製した。
その後細部を完成させて、2025年1/16-18にユトレヒト「カブール・ア・ゴーゴー」でのスタジオライヴとして本作を収録した。
アルバムタイトルとコンセプトはカタルーニャ語で「夢」を意味し、『Sylva』が自然界を映画的に描いた"外への視点"だったのに対し、今回は夢という内なる領域に目を向けていて極めてイマジネイティヴなサウンド。
眠りにはいってから覚醒するまでの様々な側面が、ほぼ時系列的に表現されたトラック・オーダーとなっており、覚醒から眠りへの移行を描いた曲/眠りに没入して外の世界が消える感覚/鮮明な夢から目覚めた時の混乱/夢の残像etcが音楽的に変換してアレンジされている。
それぞれのイメージを想起させる内省的な曲想、テーマの絶妙な変化の仕方など、サウンドとして実現するためにオーケストラが必須だったことも納得できる内容。
現在は女性ドラマーのニッキー・グラスピーを含む4人のドラマーを擁するスナーキー・パピー総勢20名、そして50名を越えるメトロポール・オルケストによる野心的なプロジェクトとして位置づけられる。
発売・販売元 提供資料(2025/09/16)