ExtrART file.46 ◎FEATURE:弱きものが築く世界/奇矯な夢想

構成数 : 1枚

▼ARTISTS
◎高松和樹《絵画》
〜少女たちは、尊厳を失わず、生き抜いていこうと、社会に挑み続ける
★現代社会に生きる少女たちの感情を、独自の手法で表現する
◎haruhi《人形》
〜目を閉じた人形たちは、自分と会話しているのだろうか
★小さな希望をその手に宿した、儚げな人形たち
/写真・田中流
◎misa kirisu《絵画》
〜エロティックな無防備さも幼さの証明
★繊細な点描、淡い色彩の画面に、儚い少女の無垢を閉じ込める
◎大坪奈古《立体》
〜安いものにたくさん手数をかけて、自立させる
★段ボールや粘土によるミニチュアが溢れかえる、迷宮的建物
/文・志賀信夫
◎日隈愛香《人形》
〜欠落した身体が醸すいのちの神秘性
★無垢な表情と異形の身体が放つ、弱きものの生命力
◎松原修平《絵画》
〜写実的に模写された顔を、荒々しい筆使いの背景が囲む
★キャンバスの変形・分割も厭わず、古典絵画をベースに複数の視線を重ね合わせる
◎工藤沙由美《絵画》
〜モノクロのほうが、自分の描きたかった世界に集中できた
★過去の記憶や日々の気持ちなどを寄せ集めて描かれる、緻密なペン画
/文・志賀信夫
◎田村日佳《絵画》
〜なんとも不可思議な可笑しさが漂う
★あっけらかんとした明るさで描き出す、シュールでユーモラスな光景
◎佐藤三千彦《絵画》
〜身体の記憶に残る傷口を求めて「サロメ」を描いてきた
★独特なデフォルメで、シンプルに幻想的世界を描き出す
/文・志賀信夫
◎野尻恵梨華《絵画》
〜舌は、真偽を敏感に感じとれる器官だ
★ときに画面をはみ出し垂れ下がる赤い「舌」。それは何を象徴する?
/文・加納星也

▼TOPICS
◎拥有花朵的少女〜浪漫春日艺术展 Who Owns Flower?(花を纏う少女展)
〜人形や絵画など多様な作品が上海に集結
★日本の作家も多く紹介し、上海に新たなアートシーンを生む

表紙及び目次背景/高松和樹《ササヤカナ生活ヲ守ル為ニ、》
執筆者名を省略した記事/文・沙月樹京