| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年11月19日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 双葉社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784575320152 |
| ページ数 | 352 |
| 判型 | 46 |
構成数 : 1枚
炊き出し界に集まる人々。彼らはなぜ食事を求め、列に並んでいるのか。それを知るため、毎週のように各地の炊き出しに足を運び、列に並び、そこにいる人たちと食事をする。その中で見えてきたのは、自分の意思をもって路上で暮らす人々と、生活保護を受給しながらギリギリの生活を送る人々が混在する、令和の貧困だった。
上野、新宿都庁下、代々木公園、池袋、関内、寿町、西成……さまざまな街を巡り、口にした炊き出しは全52食。空腹を満たすことはできても、そこに足りなかった「何か」とは――。
「前にホームレスの人たちはいつもご飯をどうしているのか不思議に思ったことがあったけど、こんなにいっぱいあるとはね」(借金から逃げるために路上で暮らすマルクス氏/都庁下「孤独なおにぎり」より)
「代々木公園の炊き出しはいつも行くか悩むんだよ。もらえる食料のカロリーと、往復で消費するカロリーのどっちが高いか、みたいな話になってくるからね」(一時期著者がともに路上生活をした黒綿棒/代々木公園「ハレークリシュナ弁当」より)
「ふざっけんなよ。遅すぎですよ。もう15分くらい待ってるんすよ」(寿町近くに住む若者・短パン小僧/関内「身勝手なおにぎり」より)
「若いんやから仕事行けばいいのに。日給1万1000円の仕事なら、いくらでもありますよ。現場に行ったら、こんな暑さじゃないんやで。でも、日給をもらうためには、やらなきゃいけないんやから。そうやないとゼニはもらえまへん」(50代の日雇い労働者・加藤さん〈仮名〉/西成「夢中で頬張るうどん」より)
「兄ちゃんも知っているだろうけど、炊き出し回っていれば食費なんてかからないことに途中で気付いたんだよ。そこから毎日のように通っていたら、誰よりも詳しくなっちゃった」(炊き出しの達人・菊蔵さん/都庁下「余裕のカレーパン」より)
「いや……いろんな選択肢を考えています。路上で死ぬのか、それとも生活保護を受けてアパートに入るのか。私も悩むことがあるんですよ。炊き出しに行けば、いつも同じ顔ぶれで嫌になってくる。自分もその一員だと思うともっと嫌になる。これでいいのかなって。まだ働けるよな……。どうかな……って」(都庁下に住むダンベルおじさん/都庁下「葛藤の炊き出し」より)

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