販売価格
販売中
お取り寄せお取り寄せの商品となります
入荷の見込みがないことが確認された場合や、ご注文後40日前後を経過しても入荷がない場合は、取り寄せ手配を終了し、この商品をキャンセルとさせていただきます。
| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年10月21日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 南江堂 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784524214839 |
| ページ数 | 152 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
【書評】
「エビデンスと経験をつなぐ胆道がん・膵がん・膵NETの薬物療法ガイド」
胆道がんと膵がんはいずれも早期診断が難しく,また進行も早いことなど,きわめて予後不良の疾患である.一方,神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor:NET)は比較的予後が良好なものの,消化管や膵,肺,など全身のさまざまな臓器から発生し,ホルモン産生の有無,多様な病理学的悪性度など,複雑な性質をもつ腫瘍である.わが国のNETの罹患数は年間4,000人程度と希少がんの一つとされ,そのなかで膵は直腸に続いてNETの発生が多い臓器であり,しばしば通常の膵がんとの鑑別が問題となる.
胆道がん,膵がん,膵NETの治療は切除手術による完全除去,いわゆる根治切除が基本であるが,診断時切除不能のことも多く,根治切除後であっても高率に再発を認める.したがって,これらのがん腫にあって薬物療法は切除例も切除不能例も含めてすべての患者において重要な役割を果たしている.
近年,従来の殺細胞性抗がん薬に加えて,分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の導入により,薬物療法の選択肢は急速に拡大している.切除例においても,術前補助療法や術後補助療法を適切に実施することが必要である.これらの薬物療法において「どの患者に,どのタイミングで,どの治療を選択すべきか」という判断が常に求められる.本書は,そうした臨床現場のニーズに応えるべく,最新の知見と実践的な治療戦略を網羅した一冊である.
本書は総論と各論に分かれ,疾患ごとにその概要と治療アルゴリズム,薬剤選択,支持療法までを体系的に整理している.総論では,各疾患の特徴,治療体系の変遷と現状が俯瞰され,若手医師にも理解しやすい構成となっている.各論では,臨床現場で遭遇するクエスチョンに対する回答のスタイルでわかりやすくまとめられている.胆道がんにおける術後補助療法,一次治療から二次治療への移行,ゲノム医療が取り上げられ,膵がんでは主要なレジメンであるFOLFIRINOXとゲムシタビン+ナブパクリタキセルの使い分けや単剤での治療が整理され,さらに術前および術後補助療法の注意点がまとめられている.また,膵NETに対する分子標的薬やPRRT(ペプチド受容体放射性核種療法)の位置づけなど,臨床判断に直結する情報が豊富に盛り込まれている.
本書の特徴は,「ここがポイント」として箇条書きでまとめられた重要事項と,コラム形式の「Specialist's Note」である.これらは,編者や執筆者の経験に基づく実践的なコメントであり,若手医師にとっても理解しやすく,日常診療にすぐに活かせる内容となっている.薬物療法に伴う有害事象への対応と症状緩和,腎機能低下者や高齢患者での治療選択など,支持療法の記述も充実しており,がん診療におけるサポーテイブケアの重要性を再認識させられる.さらに,がん悪液質や精神的ケアにも触れられ,患者中心のがん医療が随所に感じられる.
本書は小型でありながら,胆道がん,膵がん,膵NETの薬物療法に関する最新かつ実践的な知識を網羅する優れたクリニカルガイドであり,治療選択に迷う場面での判断材料として手元に置いておきたい書籍である.腫瘍内科医のみならず,外科医,薬剤師,看護師など,がん診療に関わるすべての医療者にとって有益な一冊であると確信する.
臨床雑誌内科137巻3月号(2026年3号)よ

※ショッピングカートおよび注文内容の確認画面にてフラゲのお届けになるかご確認ください。
※各種前払い決済をご利用の場合、フラゲは保証しておりません。
※フラゲは配送日時指定なしでご注文いただいた場合に限ります。
読み込み中にエラーが発生しました。
画面をリロードして、再読み込みしてください。
