ナイジェリア出身のシンガーソングライター/プロデューサー、BNXN。
常にアフロビート、R&B、そしてソウルフルな内省の境界線を曖昧にしてきた彼がニュー・アルバム『CAPTAIN』をリリース。
『CAPTAIN』では、BNXNが舵を取る。ナイジェリア出身のシンガーソングライターは、常にアフロビート、R&B、そしてソウルフルな内省の境界線を曖昧にしてきたが、今回は副操縦士なしで、完全なコントロールで舵を取っている。このアルバムはBNXNにとって決定的な瞬間を刻む。自身の直感を信じ、ペンを研ぎ澄まし、自らの創造の羅針盤に従うことを学んだアーティストによる、自信に満ちた、完成されたステートメントだ。映画のようなオープニングから、艶やかなフックの間に挟まれた深夜の告白まで、『CAPTAIN』は巡航高度で綴られた日記のような感覚を持つ。BNXNは、ヨルバ語と英語の歌詞をバランスよく織り交ぜ、アマピアノの鼓動、シンプルなバラード、そしてスモーキーなオルタナティブR&Bを織り交ぜながら、豊かなインストゥルメンテーションを通して、個人的な物語を紡いでいく。特に注目すべきは、名声の孤独を解き明かし、忠誠心を問いかけ、自分を見失うことなくリーダーシップを発揮することの意味を問う彼の姿だ。どのヴァースにも成長が見られる。それは、彼が何を語るかだけでなく、どのように語るかにも表れている。より鋭く、より意図的で、リスクを恐れない姿勢が見て取れる。これは、BNXNのありのままの姿であり、故郷を見失うことなく、新たな領域を切り拓いている。
発売・販売元 提供資料(2025/09/30)
ナイジェリアのシンガーから2年ぶりの2作目が到着。メロウなアフロビーツを次々と繰り出す全16曲は極めて洗練された聴き心地で、英語とヨルバ語を駆使するフロウも切り替わりに気付かないほどスムースに耳を滑っていく。ゴスペル・クワイアを招いて厳かさを演出する"In Jesus Name"もどこか爽やかな聴き心地で、この一貫した清涼感こそ彼の美点だろう。
bounce (C)池谷瑛子
タワーレコード(vol.501(2025年8月25日発行号)掲載)