ブリストル音楽史において独自の地位を占めるポストパンク・レジェンド、GLAXO BABIES。"CHRISTINE KEELER"や"THIS IS YOUR LIFE"といったシングル、さらには名コンピレーション『AVON CALLING』に収録されたJOHN PEELセッション音源"IT'S IRRATIONAL"など、70年代末から80年代初頭のUKポストパンクの時代精神を席巻しました。
BRISTOL ARCHIVE RECORDSと彼ら自身のレーベルLIBERATED SOUND DEVELOPMENTの共同リリースによるもので、GLAXO BABIESにとって実に約40年ぶりとなるフル・アルバム。
本作は回顧ではなく、再発明と再構築を告げる意欲的な作品と謳われ、長年の中心メンバーであるオリジナル・ギタリストDAN CATSIS (THE POP GROUP、MAXIMUM JOYでも活躍) が書き上げた楽曲群に、新たに2人のヴォーカリストを迎えを迎えて再構築。さらにESSENTIAL BOPのSTEVE BUSHが"I DON'T WANT TO BE LOVED"の歌詞を提供し、MASSIVE ATTACKのプロデューサーとして知られるNEIL DAVIDGEが同曲に音響的彩りを添えています。ベースには長年シーンを支えてきたブリストルの重要人物STEVE STREET、ドラムにはMOUTHやHEADなどで活動したJAMIE HILLが加わり、ブリストル・シーンの厚みを感じさせる布陣となっています。
アルバムは冒頭の"LIVING THE DREAM"で強烈なギター・アタックとともに幕を開け、攻撃的かつ濃密なグルーヴが全編を貫きます。続く"WAITING FOR SOMETHING"では不穏さを孕んだ問いを投げかけながら"GIVE ME"や"ANYMORE"では2人の新ヴォーカリストが異なる表現力を発揮。"DRIFTING"では幻想的なサウンドスケープが広がり、バンドの深化を感じさせます。
後半にはブリストル・サウンドの系譜を思わせる"I DON'T WANT TO BE LOVED"、"STOP ME NOW"と緊張感あふれる楽曲を配し、タイトル曲"MEN OF STONE"では硬直と虚無を象徴的に描き出し、ラストを飾る"CHANGE IS FOREVER"は映像的な迫力を備え、カオスと秩序を同時に体現するGLAXO BABIESの真骨頂を示しています。バンドの過去と現在を融合させた名作の誕生です。
発売・販売元 提供資料(2025/09/26)