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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年10月25日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 以文社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784753103973 |
| ページ数 | 144 |
| 判型 | 46 |
構成数 : 1枚
【「ホモ・サケル」シリーズ、最後の未訳、ついに刊行!!】
「宣誓」に先立って、宗教や法が存在するのではなく、まさに「宣誓」の行為遂行性によって、宗教・法が立ち現れる。政治的動物(ゾーオン・ポリティコン)たる人間そのものを問いに付す、宣誓の哲学的考古学の探究。
かつて、歴史家パオロ・ブローディは、西洋制憲史における政治的宣誓の意義について、宣誓こそ「権力の秘蹟」として構成されると論じたが、ジョルジョ・アガンベンは古典古代のギリシア=ローマの原典資料を丹念に読み解き、宣誓は、その行為遂行性により、政治・宗教・法に先立って、それらを構成する、まさに「言語活動の秘蹟」である点に注目する。
「おそらく宣誓は、それ自体としては、法的(だけ)でもなければ宗教的(だけ)でもない現象として、しかし、まさにこのために、法とは何か、宗教とは何か、を最初から思考し直すことを可能にしてくれる現象として、わたしたちの前に立ち現われているのである」(本書より)
「宣誓」に着目することで、まさに「自分が言葉を語る存在であることを発見した人間は、自分の言葉に束縛されるなかで、そこにみずからの生と運命を賭けよう」(「訳者あとがき」より)としてきた、人間存在のありようを照らし出す。
「他の生きものと違って、人間は語るためには彼の言葉にみずからを賭けなければならないために、神を祝福することも呪詛することもできるのであり、宣誓することも偽誓することもできるのである」(本文より)という人間が人間として生成する過程で、重要な出来事として立ち現れる「宣誓」への探究を通じて、アガンベンは改めて哲学の営みの重要性へと立ち帰るのである。
「ヨーロッパのすべての言語が空しく宣誓することを余儀なくされ、政治がオイコノミアの形式、すなわち剝き出しの生にたいする空疎な言葉の支配の形式をとることしかできないでいるようにおもわれる瞬間においては、言語活動を有する生きものがその歴史のなかで到達した極限の状況を冷静に自覚するなかで、抵抗と転回の路線についての指示が到来しうるのは、依然として哲学からなのである」(本文より)

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