| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年09月09日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 花鳥社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784868030232 |
| ページ数 | 384 |
| 判型 | A5 |
構成数 : 1枚
はじめに―本書の構成と問題意識―
◉I 古今和歌集と紀貫之
一章 古今和歌集から万葉集へ―紀貫之を起点として―
一 本章の課題と方法
二 『古今集』歌人は『万葉集』を読めたのか
三 枕詞「鳴神の」と「音に聞く」
四 「恋ひわたるかな」という類句
五 歌ことば「逢ふこと……」の成立
六 「心情→物象→心情」と切り替わる構造の歌
二章 古今和歌集の羇旅歌について―万葉集からの継承と変化―
一 『古今集』の中の羇旅歌
二 羇旅歌の要件
三 羇旅歌の歌人と構造
四 遣唐使に関わる歌(一)―歴史的背景―
五 遣唐使に関わる歌(二)―表現の力―
六 在原業平の新しさと古さ―「唐衣きつつなれにし妻」―
七 「よみ人知らず」の三首―羇旅歌の空間性―
八 撰者たちの羇旅歌―後世へと継承されるもの―
三章 土佐日記の亡児哀傷と「都へ帰る女」
一 本章の課題と趣旨
二 「女性仮託」について
三 「亡児哀傷」の記事(一)―船出・羽根―
四 「亡児哀傷」の記事(二)―忘れ貝・旅の終わり―
五 『古今集』と『土佐日記』―羇旅歌・業平・「東下り」―
六 『万葉集』に遡る
七 「旅をする女」の誕生
四章 土佐日記の海―〈見立て〉と「月」―
一 『土佐日記』の船旅
二 美しい海―波を見立てる―
三 海の広がり―「入る月」と「出づる月」―
四 海の深さ―〈見立て〉と「映る月」の交響―
五 海の文学史における『土佐日記』
◉II 伊勢物語の世界
五章 伊勢物語の東海道―東下り章段/伊勢斎宮章段―
一 古代の東海道と『伊勢物語』の「東下り」
二 「東下り」を読む(一)―中核をなす九段―
三 「東下り」を読む(二)―そのほかの章段、そして六十九段―
四 「東下り」の背景にあるもの―東国へと向かう想像力―
六章 伊勢物語の「われから」―二条后章段―
一 海の生きもの「われから」
二 「われから」の小文学史―斎宮女御・『源氏物語』・西行法師―
三 『伊勢物語』の女の「われから」
七章 伊勢物語の「小野の雪」―惟喬親王章段―
一 平安京の雪/『古今集』の雪
二 「惟喬親王章段」の春
三 隔てる雪
四 「目離れせぬ雪」
五 包み込む雪
八章 〈距離〉の文学・伊勢物語―芥川そのほか―
一 『伊勢物語』の〈距離〉の広がり
二 「東下り章段」と「伊勢斎宮章段」―東へと延びる〈距離〉―
三 「惟喬親王章段」の南と北
四 〈距離〉を往復する物語―「二条后章段」(一)―
五 「芥川」から摂津章段へ―「二条后章段」(二)―
◉III 源氏物語の和歌
九章 源氏物語の和歌の諸相―三つの観点から―
一 本章の課題
二 作中歌の史的位相(一)―『古今集』を受け継ぐ―
三 作中歌の史的位相(二)―時代の好尚を先取りする―
四 引歌の諸相(一)―心中思惟の中で―
五 引歌の諸相(二)―自然叙述の中で―
六 引歌の諸相(三)―作中人物に伴って―
七 作中歌の機能(一)―贈答歌・独詠歌・唱和歌―
八 作中歌の機能(二)―物語を推し進める力―
十章 独詠歌はどのように詠まれるのか―光源氏の歌を中心に―
一 作中歌の三分類
二 「...
表現研究の新しい方法論
和歌・日記・物語というジャンルを越えて、さまざまな作品を『古今集』に連なる文学として見つめ直す。
表現の根幹である一つひとつの「ことば」を疎かにせず、作品を精密に読む――そのような古典との向き合い方を実践した到達点!

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