| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年10月07日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 新泉社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784787725219 |
| ページ数 | 256 |
| 判型 | 46 |
構成数 : 1枚
資本主義の敵
文学博士チョン・ジアの家
黒い部屋
私たちはどこまで知っているのか
階級の完成
アトランタ・ヒップスター
母猫を捜すもの悲しい子猫の鳴き声
存在の証明
アハ、月
編 註
初出一覧
作家のことば
訳者あとがき
「ここに資本主義の真の敵がいる。
かつて社会主義を信奉した私の両親のことではない。
資本主義の動力である欲望を否定する者たちだ。」
純文学と諧謔的コメディが交錯するなかで実存的な問いを鋭く掘り下げた傑作短篇集。
発禁作『パルチザンの娘』でデビューし、『父の革命日誌』が30万部を超す大ベストセラーを記録した、孤高の女性作家の真骨頂。
大ヒット作『父の革命日誌』と双璧をなすベストセラー。
〈両親の足跡をたどる『パルチザンの娘』によって一躍その名を世に知らしめた数年後、小説家としてデビューを果たしたチョン・ジアは、短編小説という形式の中で両親の記憶を掘り起こし、積み重ねながら、その存在論的な問いを求礼(クレ)という土地と結びつけて描いてきた。彼女の過去の作品には自伝的な要素が色濃く反映されており、分断国家がもたらしたイデオロギーに苦しむ登場人物たちは、その連鎖から逃れることができず、むしろそれによってのみ自己の存在を証明しうるかのように描かれていた。求礼に暮らす隣人たちもまた、それぞれ異なる物語を抱えて生きている。他者の声に耳を傾けること、多様な存在のありようを見つめる眼差しこそが、この短編集に見られる変化なのではないか。——訳者〉

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