幻のヴィンテージ機材を駆使し、制作された中毒性のあるエレクトロニック・グルーヴ!
2016年に発表された本作は、1980年代の幻のヴィンテージ機材〈Cheetah MS800〉をメインに使用して制作された、エイフェックス・ツインらしい実験精神に満ちた一枚。レトロな音色を下敷きにしながら、重厚なベースラインと独特に歪んだ電子音がうねりを生み出し、聴く者をじわじわと深みに引き込む。無機質でありながら妙にユーモラス、そしてクセになる奇妙な質感は、エイフェックス・ツインならではの音響魔術。ヴィンテージ機材への愛情と未来的サウンドの融合が生んだ、特異なクラシック。
発売・販売元 提供資料(2025/08/29)
2016年6月21日突如Twitterの公式アカウントに地点と時間のみという謎の投稿があった。そして記載されていた時刻に渋谷で17年ぶりとなるMVが公開された。お決まりのサプライズで我々を楽しませたエイフェックス・ツインの新作『Cheetah EP』は、CheetahMS800を駆使して作られたアルバム。この機材は1990年代に発売され操作性の難しい機材としても有名である。そのような機材を難なく使いこなし、特有の小気味悪いサウンドと永遠に続くかのようになるビートが相まって気持ちよく酔わせてくれる。
intoxicate (C)川崎耕平
タワーレコード(vol.123(2016年8月10日発行号)掲載)