英国人ピアニスト、ジョン・テイラー(1942-2015)が祝祭的で開放的な気分に満ち、米国人ミュージシャン、マーク・ジョンソンとジョーイ・バロンを擁する彼の最もダイナミックで機知に富んだグループの一つを率いる姿を捉えた2002年、コンテンポラリー・ミュージック・ネットワークのツアー中にバーミンガムでライヴ録音された作品が遂にリリース。
このエネルギッシュなチームは後に、批評家から絶賛されたECMレーベルの録音『ロスリン』で再び共演することになる。収録曲はテイラーの代表曲「Pure and Simple」「Between Moons」「Ambleside」(15分にも及ぶ壮大なヴァージョンで聴ける)に加え、ラルフ・タウナー作曲のタイトル曲、スティーブ・スワロウの「Up Too Late」が収録されている。後者はバップのフレーズからフリー・プレイへと渦巻く展開を見せ、ジョンソンの高音域のアルコ・ソロやバロンの跳ねるようなドラムが光る。総じて、傑出したピアノ・トリオのリーダーとして、ジョン・テイラーがいかに創造的な存在であったかを改めて想起させる、歓迎すべき作品である。
<パーソネル>John Taylor(p) Marc Johnson(double-b) Joey Baron(ds)
発売・販売元 提供資料(2025/08/28)