日米にルーツを持ち、次世代R&Bシーンを牽引するシンガーソングライター UMI(ウミ)
新章の幕開け――ファンや大切な人たちからインスピレーションを受けた心をつなぐ最新アルバム『people stories』
本作は、ファンや大切な人々の物語からインスピレーションを受け、「人間の経験の深さ」と 「人生が内面的につながり合っていること」 をテーマに制作。ソウル、R&B、フォーク、ポップといったジャンルを自在に横断しながら、エゴ・癒し・アイデンティティ・人とのつながりを歌い上げ、UMIにとって最もパーソナルかつスケールの大きな作品となっている。
今作には、制作過程を共にしたセラピストによるアウトロも収録されており、物語性あふれる全15曲を"ライブ録音"に近い手法で収録。生きることのリアルな揺らぎや色彩が、そのまま音楽として刻まれている。
UMIは最新アルバム『people stories』に関して以下コメントを残している。
「このアルバムでは"語り手"でありたいと思いました。みんなの物語を表現するための器でありたかったんです。私たちはそれぞれ異なる人生を歩んでいるようでいて、とてもよく似た色を持ちながら、少しずつ違う色合いをしている。それに私は大きな安心を感じました。曲を書きながら、すべての物語の中に自分自身を見つけ、人生というものがいかに色彩豊かなものかを改めて思い出しました。たとえ最も暗い色であっても、誰かと分かち合うことで受け入れることができる――その気づきは、私にとって大きな癒しとなったんです。」
今作に収録されている「SOMEWHERE NEW」と「WHAT NOW」の2曲は、UMIの新たなフェーズの幕開けを告げる楽曲。いずれもアルバム全体を貫く「他者の物語の中に自分を見つける」というテーマを基に制作されており、繊細な感情表現と深みのあるサウンドでリスナーを包み込む作品となっている。他にも、ポップで爽やかなエネルギーに満ちた楽曲「MANGO STICKY RICE」、至福のラブソング「10AM」、6LACKをフィーチャーした「HARD TRUTHS」等、全15曲を収録。
人と人とが紡ぐ物語を代弁し、聴く人すべてに寄り添うアルバム『people stories』。UMIの深い感性とジャンルを超えた音楽表現は、きっとあなたの心にも新しい扉を開いてくれるだろう。
発売・販売元 提供資料(2025/10/10)
3年ぶりのアルバムは新たに契約したエピックから。今作でも相方のV・ロンと組み、時折日本語も交えて歌うが、近年は星野源やBTSのVともコラボしていた彼女らしく、アコースティックな音色のポップ・ソウルを基調としたボーダレスな内容となっている。レゲエ調、80s風シンセ・ポップ、ダイアン・ウォーレン作の上質なバラードなどの中にハーヴが制作に絡んだブラック(6lack)客演のR&Bもあるといった具合だ。その多彩さはアルバムの表題が示す通り自身を含めたさまざまな人間模様を歌っているからでもあるのだろう。これらをウミが優しく柔らかな声で歌うことで一編の美しいストーリーとなった。
bounce (C)林剛
タワーレコード(vol.503(2025年10月25日発行号)掲載)