Quartet Recordsは、EMI Music Publishingと共同で、マーロン・ブランド主演の1969年の野心的な奴隷制度告発作品、ジッロ・ポンテコルヴォ監督の『ケマダの戦い(Queimada)』のための、エンニオ・モリコーネによる印象的で壮大なスコアを、リマスター再発盤として発表します。
この映画は、1844年にアンティル諸島の植民地で奴隷たちがポルトガルから独立を勝ち取るのを助けたイギリスの傭兵が、後に元協力者である地元の反乱指導者を追跡するために舞い戻るという物語です。
モリコーネとポンテコルヴォは、前作の『アルジェの戦い (The Battle of Algiers)』で大成功を収めていたため、二人の次のコラボレーションは大いに期待されていました。作曲家はその期待に応え、「Abolicao」という自由への賛歌(ある種のbeat Luba-mass)に導かれた、記念碑的なスコアを書き上げました。
『ケマダの戦い』の音楽は、豊かなテクスチャー、劇的な対比、そしてヨーロッパ、アフリカ、ラテンアメリカの要素の融合が特徴です。モリコーネは安易な民俗音楽に陥ることを避け、伝統的なオーケストラと合唱団に加え、オルガン、民族打楽器、エレキギター、ハモンドオルガンを駆使して、深く感情的なスコアを創り出しました。これにより、魅惑的なハイブリッド・サウンドスケープが生まれました。
1969年当時、「Abolicao」のヒット曲を収録した45回転シングル盤がイタリアとフランスでリリースされただけでした。スコア全体がLPとして発売されたのは、United Artists Recordsがアメリカと日本で発売した1971年まで待たなければなりませんでした。
CDはイタリアで様々な版が出ており、ViviMusicaレーベルによるスパゲッティ・ウエスタン・テーマとのカップリングでわずか9曲しか収録されていない奇妙なセレクションから、2001年のGDMによる26曲収録の初拡張版、そして2012年の同じくGDMによる全31曲収録の完全版へと続きました。
今回のリリースは、その2012年版の再発盤であり、Daniel WinklerとClaudio Fuianoが監修し、Chris Maloneがオリジナルのマスターテープから完全に修復、編集、リマスタリングしました。パッケージには、Miguel Angel Ordonezによる詳細なライナーノーツが収録されています。
発売・販売元 提供資料(2025/08/26)
入手困難なコレクター・シリーズからの
エンニオ・モリコーネ新CD化!!
ファン超待望!!「ケマダの戦い」完全盤ついに入荷!!
お待たせいたしました。問い合わせも多かった、
モリコーネの個性的な傑作の完全CD化。入荷しました。
「IN FULL STEREO」なんて宣伝文句まで書かれてありますが、
モリコーネらしいメロディのうねり、コーラスの印象的な使い方、
そして、やはり感動させずにはおかない展開など、ほんと、
モリコーネが改めてすごいコンポーザーであることを納得させ
られる一作。いかにもモリコーネらしいんだけれど、
他にこれに似た作品があるかといえば、どれもちょっと違う、
不思議な美しさをもったナンバーがいっぱい。
チェンバロ?オルガン?と、パーカッションのコンビネーション
がとにかくユニークです。
目からウロコなサントラを一度聴いてみたい人は、これ!!!
(C)馬場敏裕
タワーレコード(2004/12/29)