| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年10月14日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 筑摩書房 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 文庫 |
| SKU | 9784480440617 |
| ページ数 | 320 |
| 判型 | 文庫 |
構成数 : 1枚
遺体のかたわらの詩―プロローグ
I 生と死
死亡記事―父と母
死者についての発言
切れた糸
はじまりと終わり
遺子アイアンシ
だれかが帰らなければ
雨のオレゴンから、陽光のカリフォルニアへ
鮭のスフレでも
書くことしか考えなかった
故郷という亡霊
「新幹線のラザロ」
長谷川四郎とバーベリと―三角関係
アイアンシの十四年
II 『アメリカの鱒釣り』
鱒釣りの旅への招待状
紙の幽霊
酔いどれから学んだこと
「海洋文学」の系譜
失意の階段から黙示の世界へ
聖なる者
ある映写技師の死
悪しき風
鱒は知っていた
マヨネーズ
III おだやかでない風景
寄宿詩人
女アル・カポネ
文学との最初の出会い
戦争。その影。
呪われた時間
イサーク・バーベリの原風景
おだやかでない風景
IV ふたつの戦記
ビッグ・サーという場所
しけもく戦記
バーベリの『赤軍騎兵隊』
夢の果てまで旅をして
通過儀礼
V 終末
メランコリー
椎名たか子さんの回想
書かれた世界という秘儀
忍耐で風化した顔
アイアンシの考え
終末
閉じられた円環
異邦人―エピローグ
おもな参考文献
あとがき
解説 くぼたのぞみ
「あそこに腰かけてる金髪のジーンズ、もしかしたら……。
『アメリカの鱒釣り』の表紙の顔をしている!」
1973年、『アメリカの鱒釣り』を翻訳中だった著者は、
サンフランシスコの日本食堂で作家と偶然に知り合った。
それから10年と少し後、ブローティガンは自らの命を絶つ。
『アメリカの鱒釣り』などでアメリカ、そして日本でも一世を風靡した作家リチャード・ブローティガン。「亡霊」となった少年時代、カリフォルニアへの旅立ち、作家としての成功と苦悩、日本での友情と孤独、ピストル自殺……翻訳者にして友人であった著者が、作家との思い出、家族・友人へのインタビュー、作品のすぐれた読解をもとに、その人生と文学をたどる。
解説 くぼたのぞみ
誰よりも優しく、誰よりも厳しく作品を読み進め、
一人の作家のもっとも大切な資質に切り込んでいく、そのしなやかさ。
藤本和子によるリチャード・ブローティガン翻訳・読解は、
すべての翻訳者にとっての鑑である。
―柴田元幸

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