前作から5年以上ぶりとなるザ・クリブスの新作が完成。真実の関係性への回帰がテーマとなった9枚目のアルバム『セリング・ア・ヴァイブ』、リリース。
●プロデュース:パトリック・ウィンバリー(ソランジュ、MGMT、リル・ヨッティー)
The Cribsは、5年以上ぶりとなるニュー・アルバムのリリースをアナウンスし、カムバックを果たした。Jarman兄弟3人にとって、The Cribsは常に率直な取り組みであり、生々しいスピリットとポップ・メロディーへの愛に満ちた、リアルで誠実な姿を綴ってきた。彼らは、質よりも量、内容よりもスタイルに重きを置く世の中に、健全な懐疑心をもってウィンクする姿勢を貫いている。ニュー・アルバムのタイトルを見れば、それは明らかだ。『Selling A Vibe』では、その誠実さが互いに向けられていると言えるだろう。彼らがこれほどまでに率直にそう表現したのは、彼らのアルバムでは初めてのことだ。バンドメンバー全員がリリース、ツアー、リリース、そしてツアーという繰り返しにうんざりしているという感覚に苛まれ、兄弟が3つのタイムゾーンを越えて離れて暮らしている状況下、彼らは家族としての関係の本質を蘇らせ、バンドメンバーという感覚から抜け出す必要があると痛感した。曲も書かず、ただ再び繋がりを取り戻した夏は、まさにそのプロセスを始めるのに完璧な場所を提供した。20年間共に音楽を作り続けてきた後に、このような機会を得られたことに彼らは感謝していると語る。
『Selling A Vibe』では、真実の関係性への回帰がテーマとなったが、プロデューサーのPatrick Wimberlyとの目標は、型にはまらないことだった。これまでのアルバムで、Edwyn Collins、Alex Kapranos、Nick Launay、Dave Fridmann、Steve Albini、Ric Ocasekなど、ロック・プロデューサーたちと仕事をしてきた彼らにとって、『Selling A Vibe』での元Chairlift、Patrick Wimberlyの起用は、好奇心、可能性、そして冒険心を継続させるという思いから生まれたものだった。彼らはよりコンテンポラリーな方法で活動する人物と仕事をしたいと考えており、Wimberlyのプロデュース・クレジット(Solange、MGMT、Lil Yachty他)は、彼らの目に留まる以上のものだった。 (1/2)
発売・販売元 提供資料(2025/09/02)
「もし次のアルバムを作るなら、バンドのポップな要素を高めることに特に重点を置くと常に言っていたので、Patrickの仕事の進め方とその分野での経験は、バンドにとって非常にフィットすると同時に、全く新しい経験でもあった」とバンドは語る。The Cribsにとって、かつての閃光のような瞬間を再現することではなく、瓶を完全に割って、その中身を覗き込むことこそが重要だった。それは、ゆっくりと、より綿密なレコーディング・プロセスをもって、メロディーへの愛をじっくりと味わうためのスタジオでの時間を意味した。『Selling A Vibe』は、再接続に根ざした作品であるだけでなく、まさにそのような反応を引き出すために制作された作品でもある。ベーシスト兼ボーカルのゲイリー・ジャーマンはこう語る。「時が経つにつれ、僕らのアルバムはますますオープンになってきていると思う。だから、『Selling A Vibe』に収録されている曲は、とてもパーソナルな感じがする。これをリリースするには緊張がともなう。だって、僕らにとって大切な曲だから。大げさにロマンチックだったり理想主義的に聞こえるかもしれないけど、結局のところ、一番大切なのはそれだ。人々と繋がれたかどうか? 昔はそういうことを重要視していたけど、今は『インディーロック』や『パンク』みたいなアルバムだと思われたくない。僕らの願いはただ一つ、曲と歌詞をありのままに楽しんで、共感してくれること。本当に、誰にとっても楽しめるアルバムであってほしい。だから、これは僕らにとって最も野心的なアルバムと言える。僕らはそのために全身全霊を捧げた。つまり、心から楽しんでもらえたら嬉しい」とベーシスト/ボーカルのGary Jarmanは語る。 (2/2)
発売・販売元 提供資料(2025/09/02)
前作から5年以上ぶりとなるザ・クリブスの新作が完成。真実の関係性への回帰がテーマとなった9枚目のアルバム『セリング・ア・ヴァイブ』、リリース。 (C)RS
JMD(2025/08/26)