| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年10月08日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 筑摩書房 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 新書 |
| SKU | 9784480077110 |
| ページ数 | 288 |
| 判型 | 新書 |
構成数 : 1枚
はじめに
第I部 オーラル・ヒストリーの基本型を学ぶ
第1章 オーラル・ヒストリーとは何か 佐藤信+朴沙羅
オーラル・ヒストリーって?/いろいろなオーラル・ヒストリー/最大公約数としてのオーラル・ヒストリー/インタビューやヒアリングとなにがちがうの?/ヒアリングのすすめ、オーラル・ヒストリーのすすめ
第2章 オーラル・ヒストリーの基本動作 佐藤信+朴沙羅
1 企画する
話し手と出会う/出口を決める/チームをつくる/保管・保存・公開を見通して記録媒体を決める/金銭的な見通しをつける/話し手に依頼する/研究倫理に沿っているか確認する
2 準備する
場所と日程を押さえる/録音・録画機材を用意する/下調べをする/質問票をつくる
3 聞き取る
事前に/開始/聞き取り中/終了後
4 整理する
文字起こしする/先だって聞き手が確認する/話し手に確認してもらう/(文字起こしをしないで)音声を整理する
5 保管する
6 共有可能にする
公開(可能に)する/保存(可能に)する/冊子化する
7 解釈する
第II部 オーラル・ヒストリーを実践する
第3章 市井の人に聞く 朴沙羅
1 はじめに――「市井の人に聞く」とは
市井の人とは誰か/この章の位置づけ
2 市井の人に聞く調査の歴史
欧米の伝記的研究の歩み/日本の伝記的研究の歩み
3 身近な人に聞く――具体的なステップと私自身の調査の振り返り
関心を持つ/下調べする/キーパーソンを見つける/インタビューの内容を分析する
4 周縁化された人々の話を聞く
聞き取れないこと――「私じゃなくてお父さんに聞いて」「何も覚えてないと思うで」/話されないこと――「言われへん」/こちらの理解と異なること――「差別なんかない」
5 おわりに――歴史は身近なところにある
第4章 地域に暮らすお年寄りに聞く 森亜紀子
1 地域に暮らすお年寄りとは?
2 過去の暮らしや体験を聞く調査の歴史
日本の場合/沖縄の場合
3 地域で過去の体験を聞くプロセス
自分の知らない世界と出合う/地域の拠点を見つけ、体験者を探す/お年寄りに過去の体験を聞く/「層の体験」を浮かび上がらせるには/記録を地域に還元し、社会に共有する
4 おわりに
第5章 美術家に聞く 辻泰岳
1 はじめに
2 日本美術のオーラル・ヒストリー
3 介在
4 史的な検証とキュレーション
5 なぜ、いま、それを問うのか
6 おわりにかえて
第6章 政治家に聞く 佐々木雄一
1 はじめに
2 政治家OH概観
政治家OHの位置――学問、ジャーナリズム、社会/政治家OHの設計
3 政治家OHにおける語り手と聞き手
「追及」をめぐって/共同作業・手助け・駆け引き
4 どう聞くか
事実と違いそうなとき/隠し事(風なこと)
5 いつ聞くか
(大物)政治家OHが抱える問題と対策/『安倍晋三回顧録』から考える
6 おわりに――唯一の正解はない
第7章 官僚に聞く 若林悠
1 なぜ官僚に聞くのか
官僚の聞き取りの歩みを振り返る
2 官僚にどう聞くのか
「ライフ・ヒストリー型」と「テーマ型」/事前準備/聞き取る/公表する
3 おわりに――アクセスの難しさと出会いの連鎖
第8章 外交官に聞く 白鳥潤一郎
1 はじめに
2 外交官のオーラル・ヒ...
歴史を聞いて、残す。
大学から公民館まで、インタビューのそれぞれの実践例を通してノウハウを学べる一冊。
オーラル・ヒストリーと一言でいっても、実際の現場で行われている行為はさまざまだ。本書は、「話し手の口述によること」「共有可能にしようとしていること」「話し手が歴史的事実を語り残そうとしていること」の三点を実現するための具体的な手順を示したうえで、それぞれの実践における困難と実践を紹介する。聞き取りの初心者にも、経験者にもおすすめのガイドブックである。

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