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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2014年03月25日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 南江堂 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784524269020 |
| ページ数 | 174 |
| 判型 | B5 |
構成数 : 1枚
【序文】
せん妄は、患者さん・ご家族にも医療者側にとっても大きな混乱・困惑・危険を招く、頻度の高い合併症です。にもかかわらず、その対策への集学的な取り組みは未だ十分とは言えません。ことに、激しい精神運動興奮の状態では、安全の確保や医療処置の継続のために、鎮静や薬剤選択に関心が傾きがちです。鎮静薬の一時的使用は、やむを得ない処置のこともありますが、それは、せん妄の根本的な治療ではありません。「治療を安全確実に継続する」ための、医療者側の都合のこともあるのです。また、せん妄は人手の手薄な夜間に顕在化するという特性もあって、事前の準備や事後の頻繁な観察が不十分になった結果、思わぬ医療事故を招き、患者家族側、医療者側双方に本来避けられるはずの苦悩を与えることも少なくありません。
せん妄ケアには、エビデンスに基づいた標準化された治療ケアの提供システムと、その場その時に臨機応変に患者志向で対応する援助スキルと、医療者の人格的強さが求められます。そして専門職連携実践能力が重要です。
本書は、そのようなせん妄ケアに関する100個の質問と答えから成り立っています。執筆の方々は、千葉大学医学部附属病院をはじめとする急性期医療の場でせん妄の治療・ケアにあたっている医師、薬剤師、看護師と、せん妄ケアに関する研究者です。また本書の編集を担当した酒井と渡邉は、所属する組織においてせん妄ケア研究会、専門職連携教育、チームマネジメントに関してのプロジェクトを運営した経験から本書に深く携わることになりました。
私たちは、千葉大学でせん妄ケア研究会を長く開催してきました。そのきっかけは、看護師たちの、「患者さんもご家族も、スタッフもつらい思いをする、せん妄症状への対応をなんとかしたい!」という強い思いでした。一ヵ月に一度、カンファレンスルームで非公式に開催されていた研究会はいつしか、大きくなり、協力者も増えました。そして千葉大学では、専門職連携教育(亥鼻IPE)が開始され、大学病院では多職種チームが当たり前のことになりました。せん妄ケア研究会は、大学病院の公的な委員会に位置付けられる「多職種せん妄ケアマネジメントチーム」へと成長しました。このような経過の中で、ベッドサイドで、患者さんとご家族、そして医療者がせん妄ケアの困難に直面し、解決しようとしてきた事柄がたくさんありました。この本には、私たちがであった、せん妄ケアに関する困難を解決する糸口となるヒントが詰まっています。
本書は、「せん妄が起きたときにどうするか?」という問いだけでなく、「せん妄を防ぐにはどうするか?」「いかに、初期段階で患者さんの変化をキャッチし、早期ケアするか?」にも主眼が置かれています。そして、そのような早期発見と早期ケアを実行するための多職種チームづくりについてもページを割いています。
せん妄を「薬剤鎮静任せ」にするのではなく、発症自体を減らしていく試みは、医療判断・技術の共有化、患者本位の医療の推進にもつながる今日的テーマです。そして、「良い医療の担い手になる」という志をもって入職したのに、いつの間にか、ルーチン業務の忙しさに追われ、仕事に疲弊してしまう私<...
「せん妄にどう対応すればよいか?」に答える実践書。せん妄ケアに先駆的に取り組んできた執筆陣が、蓄積された臨床知や研究をまとめ、Q&A方式で解説。早期発見、対応、予防など目的・ケア別に章が分かれ、必要な情報を調べやすい構成。具体的な実践例、実践で活用できるコツとともに、一歩進んだアドバンスな内容を「もっとくわしく」で紹介。初心者からエキスパートまで、多様なニーズに応える一冊。

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