<マリア・ティーポ追悼企画>EMIレーベルでのティーポの代表的名盤が初SACD化!エレガントかつ優美な珠玉の「ゴルトベルク」は必聴。『ディアパゾン・ドール』受賞盤。デジタル録音のSACD化企画第6弾!新規解説付
イタリアを代表する名ピアニストのひとり、マリア・ティーポ(1931/12/23-2025/2/10)が1986年以降にEMIレーベルに残したバッハやD.スカルラッティを含む一連の音源は、それまでの高い評価に対してレコーディング数が少なかったことから、多くのファンにとってかけがえのない録音となりました。なかでも「ゴルトベルク変奏曲」はエレガントかつ即興性に富んだ演奏として、現在でも高く評価されています。国内盤では2006年以来の発売となるこの名盤を今回の発売のために、本国のデジタルマスターから新規でSACD化を行いました。SACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。
マリア・ティーポはブゾーニ門下であった母親からピアノを学び、まだ10代後半であった1948年の第10回ジュネーヴ国際コンクールのピアノ部門で1位なしの2位に入賞(当時、17歳直前の受賞)した後、翌年の同コンクールで1位となったことでも一躍注目を浴びました。ジュネーヴ国際コンクールのピアノ部門では第1回にミケランジェリが、第8回ではF.グルダ、1957年にはアルゲリッチが1位になるなどその後世界的に活躍する錚々たるアーティストの登竜門としても知られていますが、2位となった翌年に再度チャレンジして1位を勝ち取る等、彼女のピアノに対する意気込みが伺えるとも言えるかも知れません。その後、1950年にアメリカ・デビューを飾ると世界的な活躍場所も増え、レコーディングもいくつか行われる等名声が高まりました。しかし、'60年代以降、演奏活動を制限したことからリスナーと接する機会が減ったこともあり、特に日本ではほぼ疎遠となっていたと思われます。そのような中、'70年代にから徐々に活動が増え、伊リコルディやチェトラでの録音が徐々に話題となり、1986年から'90年代半ばには主にEMIと契約、この「ゴルトベルク変奏曲」を始め、重要な音源が生まれたことで評価が更に高まりました。また、1986年と翌年には来日もしています。
ティーポのピアノは同業のピアニストからの評価も高く、ルービンシュタンやアルゲリッチ等から、熱烈な賛辞をもらっているのは有名な話です。とりわけD.スカルラッティやJ.S.バッハ、モーツァルトやショパン等は傑出しており、残された数少ない録音からその素晴らしさが垣間見れます。この「ゴルトベルク変奏曲」はティーポの才能が随所に反映された演奏で、その格式の高さや優雅さ、魅力ある即興性は他に類を見ません。尚、国内盤や輸入盤含め少なくとも十数年ほどはこの「ゴルトベルク変奏曲」は流通していなかったと思われますので、今回の復刻は久し振りとなります。音源として今回高音質化を行いましたので、細部がより鮮明になりました。全体的なバランスにも留意しマスタリングを行っていますので、従来以上にティーポの音楽観を追体験できるはずです。
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タワーレコード(2025/08/22)
このシリーズでは、デジタル初期の本来のマスターの音質に大きく左右されますがSACD層では伸びのある高域と柔らかなニュアンスと共に解像度の改善を、CD層はまとまったしっかりとした音と共に押し出される実在感ある音色を目指しています。CD自体のポテンシャルも高く、むしろ両方の良さを堪能できるSACDハイブリッド盤としてもお楽しみください。尚、解説書には浅里 公三氏による新規文章を掲載しました。今回のDefinition Series DIGITAL era第6弾は、1タイトルを発売いたします。
<音源復刻コンセプト>
今回のデジタル初期音源復刻では、個々の音質差以上に音場間の向上や音離れが良くなり、解像度も高まりました。また、程度の差こそあれステージが従来より近く感じられ緊密感も増しています。SACD層に限らずCD層でも最新マスタリングを反映させていますので、その効果を確認できると思います。音質差は元の録音状態によることや、最も成功したアナログ録音の最新復刻時のような劇的な変化とまでは言えないものの、従来の復刻に勝るとも劣らない音質を獲得できることを確信し、本格的に企画を進行して行くことにした次第です。レコード史的にもひとつの最盛期にあたる1980年代初期から約20年間分のデジタル録音期にスポットを当てたSACD化新規企画として、新シリーズ名は「Definition Series DIGITAL era」としました。尚、従来通り過去に発売された音源と極力比較する検証も行なった上で、音楽を最大限に生かすべく、オリジナルのマスターを尊重した上での最適なマスタリングを心がけています。
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タワーレコード(2025/08/22)
個人的にマリア・ティーポって正直そんなに知名度ないから亡くなって追悼盤がこうして出てくれたこと自体にまず感謝!スカルラッティの企画盤も気長に待ってます!