roi bob待望の全国流通盤となる本作は、"depth【深さ】"をテーマに制作された1st EP。感情の奥行き、景色の最奥──目に見えないものの輪郭を、roi bob らしい感性で丁寧に掬い上げた意欲作となっている。 (C)RS
JMD(2025/08/26)
浮遊感あるドリーミーなオルタナティブポップを奏で、既に注目を集めている名古屋発3ピースバンド、roi bob。
初の全国流通盤となる1st EP『POOL』をリリース!
roi bob待望の全国流通盤となる本作は、"depth【深さ】"をテーマに制作された1st EP。感情の奥行き、景色の最奥──目に見えないものの輪郭を、roi bob らしい感性で丁寧に掬い上げた意欲作となっている。
表題曲「POOL」は、軽快なイントロから始まり、タイトル通り" プール" とリンクするサウンド感と歌詞。抜け出したくても抜け出せない、そんな心の痛みが静かに表出する。「水槽」では、狭く息苦しい空間の中で自由に泳ぐようなギターリフが印象的で、モラトリアム的な世界観を描き出す。「mirror」は、浮遊感のあるエアリーなリフから始まり、鏡に映し出される自身の内面、迷いや葛藤がクールなサウンドと交差する。サビの加速感は、思わず身体が動き出すような高揚を生むアップナンバーだ。「天使」は、やさしさと儚さを内包した一曲。余白のある音価と対照的に鳴る歪んだサウンドが、roi bob の繊細さと強さを同時に物語る。「moronig」は、インディーポップと打ち込みサウンドが溶け合う。可愛らしさと神秘性が交錯し、サビに向かう展開は、まさに朝のような、roi bob の始まりや初期衝動を感じさせる。そして最後を飾る「sink」は、UKロックを思わせる内省的かつ叙情的な一曲で、EPのテーマである"depth"を最も体現している。夕方の静かな部屋、シンクに置かれたグラス──そんな情景の中に、憂鬱とわずかな光が差し込む。
全6曲が、"roi bob" の音楽性と思考の"depth" を表現し、繊細に絡み合いながらひとつの世界を編み上げていく。聴き終えたあと、きっと言葉にできない没入感があなたを包み込むはず。
発売・販売元 提供資料(2025/08/22)
1年半ほどの活動歴で7作の配信シングルを発表し、注目を得てきた名古屋発バンドによる初EP。ドリーム・ポップ~シューゲイズの浮遊感とオルタナの疾走感をミックスしたバンド・サウンドやナイーヴな歌声は、広範な聴き手を捉えるだろう中毒性を備えている。アーバン・メロウな楽曲をインディー・ポップに展開した"morning"のありそうでなかった感も良い。
bounce (C)澤田大輔
タワーレコード(vol.502(2025年9月25日発行号)掲載)