Dragon's Domain Recordsが贈る「アルバート・グラッサー作品集 第6弾:SCIENCE FICTION III - BACK TO THE STONE AGE」をご紹介します。
映画音楽家アルバート・グラッサーにとって、1957年から1958年はキャリアで最も多忙な時期でした。1957年には15作品、1958年には10作品の映画音楽を担当しています。この第6弾では、グラッサーが1950年代に手がけた2つの作品、1953年の『The Neanderthal Man』と1958年の『Teenage Caveman』を掘り下げます。
1953年に公開された『The Neanderthal Man』は、先史時代の生物学の専門家であるProfessor Grovesの物語です。彼は、まず猫をサーベルタイガーに、そして次に人間、つまり彼自身をネアンデルタール人に退化させる抽出物を使って、自身の奇妙な理論を証明しようと試みます。
主演のロバート・シェインが演じるのは、進化論に関する突飛な説を馬鹿にされ、明らかに好戦的で嫌われ者の科学者、Clifford Grovesです。グラッサーのスコアは、Grovesが進化を逆行させてネアンデルタール人へと変貌する、その原始的なキャラクターに合わせて、奔放なブラスと力強いドラムが融合した魅力的なメロディを奏でます。
1958年公開の『Teenage Caveman』は、もともと『PREHISTORIC WORLD』というタイトルで撮影され、イギリスでは『OUT OF THE DARKNESS』としても知られています。ロバート・ヴォーンが主演を務め、部族の掟に逆らい、自身の民族の歴史と、部族の野営地を越えた未開のジャングルに何があるのかを探求する若者を演じます。
グラッサーが『Teenage Caveman』のために作曲した音楽は、穏やかな性格の若い原始人による知恵を求める旅をより繊細にサポートしています。優雅に絡み合うホルンとストリングスがロマンチックな雰囲気を醸し出す一方、力強いブラスは、『恐竜100万年(One Million Years B.C.)』や『Unknown World』から流用された、衣装をつけたトカゲによる恐竜の戦いの映像を強化しています。さすがはロジャー・コーマン監督作品です。
「アルバート・グラッサー作品集 第6弾:SCIENCE FICTION III - BACK TO THE STONE AGE」には、『The Neanderthal Man』と『Teenage Caveman』のためにアルバート・グラッサーが作曲したオリジナル音楽が収録されており、James NelsonがDigital Outlandでマスタリングを担当しました。ブックレットには、著名な映画音楽ジャーナリストであり作家でもあるRandall D. Larsonによるライナーノーツが掲載されています。
発売・販売元 提供資料(2025/08/21)