| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年10月14日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 法政大学出版局 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784588130458 |
| ページ数 | 382 |
| 判型 | 46 |
構成数 : 1枚
まえがき
第1章 バタイユとはどういう人だったのか
1 生きることを不可能にするアナーキズム
2 アナーキズムの根源へ
3 意味の覇権に屈する若きバタイユ
4 情熱のゆくえ
第2章 現代のアナーキズムからアナーキーな中世へ
1 絶滅政策は狂気か
2 全部否定あるいはアナーキズムの知的側面
3 ベルナルドゥスの教え
4 聖母マリア信仰を脱構築する
5 二人の建築工匠
6 森の中で愛する人を切り砕く騎士
第3章 ヨーロッパの二つのトポス
1 「すべては許されている」
2 ヨーロッパ的・キリスト教的自由精神とアナーキズム
3 キュニコス派の演劇性
4 アナーキズムの根源へ
5 「不可能なもの」への欲求
第4章 内的体験のアナーキーな次元
1 アナーキーをどう捉えるか
2 マラテスタの定義
3 アナーキーなフランス現代思想
4 ナンシーの見方
5 存在論のほうへ
6 バタイユの蹉跌
7 再びシェストフへ
8 内的体験をどの次元に見るか
9 彷徨う自分をさらけだす
第5章 頭部への否定
1 三島事件
2 無のはずが別の有を、有のはずが別の無を……
3 最後の対談から
4 バタイユと斬首
5 神の不在
6 斬首の根源へ
第6章 法廷での笑い
1 アナーキーな諸力のゆくえ
2 行動派アナーキストの時代
3 時代背景とフェネオンの思想
4 法廷を沸かすフェネオン
5 潜在的な炎
6 近代人は働くミイラ
7 アナーキズムも花火のように散っていく
8 笑いの悪魔性
第7章 海を見つめる
1 アナーキーな海
2 海だけは勘弁してくれ
3 基盤への欲求
4 自然界のなかへ消えていくサドの墓
5 ボードレールへ
6 セイレーンの笑い
第8章 ボードレールの「白鳥」と共同体喪失者の共同体
1 アナーキーな共同体論
2 空間のエグザイルと時間のエグザイル
3 記憶の森の豊饒
4 ボードレールの「現代性」と近代の未来志向
5 はかなき現在時の詩人
6 ユゴーとの交信
7 意識の体験
8 詩人と事物の間に介在する半透明な何か
9 都市改造と川の流れ
10 三千年前の寡婦
11 共同体喪失者への開かれた呼びかけ
第9章 シュルレアリスムへの問いかけ
1 シュルレアリスムと戦後のバタイユ
2 群衆に向けて発砲する
3 ハイデガーともサルトルとも違う「決断」
4 アンドレ・ブルトンの実存は人間の運命に達する弾道弾だった
5 「語る」ことの危険性
6 現代の二つの展望
7 アナーキーな生命力と「物の力」
第10章 焚書への意志──カフカの曖昧さ
1 バタイユのカフカ論
2 共産主義からの批判
3 カフカをどう捉えるか
4 カフカと「黒い文学」
5 凍結した海を砕く斧
6 行動とはなにか
7 欲求か欲望か
8 二つの焚書への意志
第11章 フライパンをかぶるカフカ──そのアナーキーな微笑
1 あるアナーキストの追想から
2 敵は私のなかの彼
3 言語のより大きな枠組みへ
4 法の言葉の矛盾
5 死の支配に抗して
6 大人の時間のなかで遊ぶ子供の宇宙時間
第12章 憎悪の支配──ファシストを化け物として排除したがる我々
1 あいつさえいなければ
2 メディアによる束縛
3 目覚め
バタイユ、三島由紀夫、ボードレール、カフカ、キルケゴール、バクーニン……。絶対的なものの支配に従わない人間の生き方を模索した思想家たち。アナーキーな情念に憑かれた彼らの核なる部分に潜り込み、近代の支配原理や現代社会の閉塞を突き破る根源的な自由への渇望、無益な生の輝き、すなわち「生きる理由」を剔出する。大好評を博したnote連載を加筆・増補して、待望の書籍化!

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