超大型新人・中川優芽花衝撃のデビュー・アルバム。2001年デュセルドルフ生まれ。ドイツで育ち、2018イェネ・タカーチ国際コンクール、2019年ロベルト・シューマン国際コンクール、さらに2021年にクララ・ハスキル国際ピアノコンクールなど軒並み優勝をさらい、現在最も活動が注目され将来を嘱望される若手ピアニストです。収録曲はいずれも2024年に行ったコンサートのライヴで、ラフマニノフ作品を中心に才気煥発ぶりを発揮。ラフマニノフで示すテクニックの冴えと輝きに驚かされ、シューマンの「子供の情景」では23歳とは思えぬ深みと落着きで彼女のオーラに引き込まれます。フレッシュで清潔感あふれるスタイルも非常に魅力的。 (C)RS
JMD(2025/09/09)
今年のショパン・コンクールにも、例年通り多くの日本人ピアニストが出場が内定した。その顔ぶれはまるで音楽界のオリンピック選手団のようだ。中でもひときわ注目を集めているのが中川優芽花。クララ・ハスキル・コンクールをはじめとする数々の国際コンクールでの優勝・入賞歴を誇り、21世紀世代を代表するピアニストとして着実に頭角を現してきた。そんな彼女のデビュー・アルバムが、いよいよリリースされる。本アルバムでは、ロマン派の巨匠ラフマニノフとシューマンの作品に挑む。彼女ならではのロマンティックな抒情性はもちろん、極めて難度の高い対位法表現にも注目したい。
intoxicate (C)宇野澤友樹
タワーレコード(vol.178(2025年10月10日発行号)掲載)