Echo & The Bunnymen

ポスト・パンク激動期、UKニュー・ウェイヴ・シーンにおいて異彩を放ち、ネオ・サイケデリアの旗手としての存在感を決定付けた重要アクト、エコー&ザ・バニーメン。陰影のある耽美なサウンドで多くのファンを惹きつけてきた彼らのオリジナル・アルバムが、ソフトパック仕様の新装版CDとなって登場! こちらはバンド名をタイトルに冠し、原点回帰を彷彿させつつアレンジの効いた開放感と成熟を強く感じさせる作品であり、第一期エコー&ザ・バニーメンの事実上の最終作となった、1987年発表の5作目『ECHO & THE BUNNYMEN』!

1978年に英リヴァプールで産声を上げ、1980年にデビューを果たし、以降"ネオ・サイケデリア"の旗手としてシーンを牽引し続けてきた、80年代の英国シーンを象徴する重要アクト、エコー&ザ・バニーメン。イアン・マッカロク、ウィル・サージャント、レス・パティンソン、ピート・デ・フレイタスからなる彼らが創り出すサウンドはその後のシーンに大いなる影響を与え、数多くのフォロワーを生み出してきた程の影響力を持つ、ポスト・パンク～ニュー・ウェイヴを代表する唯一無二の存在感を放つロック・バンドだ。

今回、海外では長らく入手困難となっていたエコー&ザ・バニーメンのアルバムが、ソフトパック・パッケージを採用した新装版CDとなって再発売されることとなった。今回リリースされるのは、1980年のデビュー・アルバム『CROCODILES』、1981年発表のセカンド・アルバム『HEAVEN UP HERE』、1983年発表のサード・アルバム『PORCUPINE』、1984年発表の4作目『OCEAN RAIN』、1987年発表の5作目にして第一期エコー&ザ・バニーメンの事実上最終作となる『ECHO & THE BUNNYMEN』、そして1985年発表のバンドにとって初のベスト・アルバムとなる『SONGS TO LEARN & SING』の計6作品だ。

★★★『ECHO & THE BUNNYMEN』(1987年作品)★★★
1987年に発表された通算5作目となる『ECHO & THE BUNNYMEN』は、弦楽器が中心となっていた以前のどのスタジオ・アルバムよりもキーボードを多様した作品でありながら、ギター・オリエンテッドな原点回帰ともいえるサウンドも聴かせてくれるアルバムだ。全英アルバム・チャート4位を記録する今作は、第一期エコー・アンド・ザ・バニーメンのラスト・アルバムとしても知られている。今作からは「The Game」や「Lips Like Sugar」、そして「Bedbugs and Ballyhoo」といった楽曲がシングル・カットされている。

Echo & the Bunnymen caught the group at a fortuitous career juncture; the clutch of songs here were among the hookiest and most memorable the band would ever write, while the arrangements are noticeably clean and punchy, mostly eliminating strings and similar clutter to focus almost exclusively on guitars, keyboards, drums, and occasional percussion touches. The warmly expressive "All My Life," which might perhaps have received an overheated arrangement on prior albums, benefited especially from this approach. The band rocked out convincingly on other selections, such as "Satellite" and "All in Your Mind." Pete DeFreitas' solid drumming at times veered toward the danceable on tracks like "Lost and Found," "Lips Like Sugar," and the overtly Doors-influenced "Bedbugs and Ballyhoo." Surprisingly, vocalist Ian MuCulloch appeared to have rediscovered the maxim "less is more"; his singing was comparatively restrained and tasteful, resulting in a more natural, unforced emotiveness that was extremely effective. The production values were excellent, with many subtle touches that do not detract from the album's overall directness. In short, doing it clean really paid off here. ~ David Cleary