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原子力工学 放射線化学

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フォーマット 書籍
発売日 2020年04月20日
国内/輸入 国内
出版社丸善出版
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784621304952
ページ数 142
判型 A5

構成数 : 1枚

はじめに
1 放射線の単位と線量,線量測定
1.1 線量
1.2 線量測定
1.3 化学線量計
2 イオン,励起状態,ラジカル
2.1 中間活性種の種類
2.2 ラジカル
2.3 中間活性種の検出
3 中間活性種の観測と挙動
3.1 パルスラジオリシス
3.2 反応動力学
4 気相の放射線化学
4.1 W値とイオンペア対収率
4.2 水素
4.3 酸素
4.4 水蒸気
4.5 その他のガス
5 水と水溶液の放射線化学
5.1 初期過程
5.2 生成物の種類とその性質
5.3 水溶液中の反応
5.4 放射線反応のデータベースとシミュレーション
6 液体有機物の放射線化学
6.1 有機物中の反応初期過程
6.2 イオン化 :正イオンと電子
6.3 シクロヘキサンとベンゼン
7 高分子の放射線化学
7.1 放射線と高分子
7.2 放射線重合とその機構
7.3 高分子への放射線照射で生成する中間体
7.4 高分子の放射線照射効果
7.5 高分子の高機能化
7.6 高分子の劣化と耐放射線性
8 イオンビーム放射線化学
8.1 イオンビーム放射線反応の実現手段
8.2 イオンビーム放射線効果の特徴

  1. 1.[書籍]

放射線化学は,放射線と物質の相互作用を介して,そのエネルギーが物質に付与されて引き起こされる物理的,化学的な反応を理解する学問分野である.最もポピュラーな物質で生体の半分以上を占める水,水溶液に対する放射線作用の研究が進み,その反応過程は深く理解されている.研究はさらに,さまざまな放射線源や,水以外のガス,有機物,固体,高分子材料などの対象に広がっている.
また,放射線はさまざまな場で活用されている.医療では放射線を用いた診断や治療が,産業では放射線を用いた材料製造や,環境浄化の試みなどが行われている.一方で,過剰の放射線被ばくは身体に悪影響を与える.そのため,放射線の効果を理解しておくことは重要である.
放射線の利用や,放射線と同様に電離や励起の能力をもつ極端紫外線の応用は,工学の幅広い分野に及んでおり,本書の内容は,工学に携わる多くの学生にとって,有用なものとなっている.

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