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血液疾患最新の治療2026-2028

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フォーマット 書籍
発売日 2025年10月10日
国内/輸入 国内
出版社南江堂
構成数 1
パッケージ仕様 -
SKU 9784524237081
ページ数 340
判型 B5

構成数 : 1枚

【序文】
近年,血液疾患領域における治療は,その基盤となる分子病態の解明の進展とともに著しい変化を遂げています.治療体系は,従来の化学療法中心の枠組みを超えて,分子標的療法,免疫療法,細胞療法などに多様化し,今後は遺伝子パネル検査を含めてさらに個別化医療の色彩を強めていくことが予想されます.

急性白血病においては,IDH阻害薬,Menin阻害薬,BCL-2阻害薬などの新規薬剤の臨床導入が進み,リンパ腫領域や骨髄腫に対しても,抗体薬物複合体(ADC),二重特異性抗体,CAR-T 療法が治療戦略に組み込まれるようになりました.良性疾患の領域についても,発作性夜間血色素尿症や寒冷凝集素症などに対する新規治療薬の承認が相次いでいます.また,人工赤血球製剤やiPS細胞由来血小板製剤の研究開発は,輸血医療や救急・災害医療の分野において新たな可能性を拓いています.

一方,治療手段の多様化は臨床現場における意思決定をより複雑にし,薬物相互作用や新規薬剤特有の毒性管理など,新たな課題も提起しています.また,ゲノム解析技術の進歩により疾患分類は細分化されつつありますが,その情報を臨床的意思決定にどう反映させるかは,依然として大きな課題です.

そこで,本書は,これら急速に進展する知見を体系的かつ実践的に整理し,日常診療の場で即座に活用できる情報を提供することを目的として編纂しました.構成は従来の版を踏襲しつつ刷新を加え,巻頭トピックスでは人工赤血球製剤やiPS細胞由来血小板製剤など,近年注目される研究開発など,11のテーマについて解説いただいています.

続く各章では,主要薬剤の作用機序と適応,副作用管理の留意点をまとめたI章を皮切りに,II章では赤血球系疾患,III章では造血系・リンパ系疾患,IV章では出血・血栓性疾患について,それぞれ最新の治療方針と具体的な処方例を紹介しました.さらにV章「造血幹細胞移植・免疫細胞療法」では移植技術の進歩と適応,VI章「主な診断法・治療法」では診断技術の最新動向や支持療法の実際を取り上げ,診療現場で必要とされる知識を網羅する構成としています.

本書が,血液疾患診療に従事する医師諸氏にとって日々の臨床の支えとなり,また急速に変化する本領域の理解と実践に資することを願っています.最後に,多忙ななかで執筆をご快諾くださった各分野の諸先生方に御礼申し上げます.

2025年8月
松村 到
張替秀郎
神田善伸


【目次】
巻頭トピックス
1 備蓄・緊急投与が可能な人工赤血球製剤の実用化に向けて
2 iPS血小板の臨床試験
3 分子標的薬の薬物相互作用
4 補体と血液疾患
5 造血器腫瘍遺伝子パネル
6 造血器腫瘍に対する新規抗体薬物複合体
7 T細胞疲弊―CAR-T細胞療法と二重特異性抗体
8 次世代CAR-T細胞療法
9 血友病の遺伝子治療
10 造血幹細胞の代謝
11 白血病の免疫微小環境

I章 主な血液疾患用薬剤の作用機序と適応
1 鉄剤・葉酸・ビタミンB12
2 造血因子
3 免疫抑制薬
4 抗癌薬
5 抗体医薬
6 抗凝固薬と抗血小板薬
7 止血薬と凝固因子製剤

II章 赤血球系疾患
1 鉄欠乏性貧血
2 巨赤芽球性貧血
3 溶血性貧血
4 再生不良性貧血
5 後天性赤芽球癆
6 全身疾患に伴う貧血

III章 造血系...

  1. 1.[書籍]

最新の治療シリーズの血液疾患版.血液領域の各疾患における標準的治療を網羅するとともに、最新の研究動向や新薬に関する話題を提供する .巻頭トピックスでは,「iPS血小板の臨床試験」「分子標的薬の薬物相互作用」「次世代CAR-T細胞療法」など注目の11テーマを取り上げ解説.巻末付録として日々の臨床に役立つ薬剤一覧も掲載した.

【主要目次】
巻頭トピックス
1 備蓄・緊急投与が可能な人工赤血球製剤の実用化に向けて
2 iPS血小板の臨床試験
3 分子標的薬の薬物相互作用
4 補体と血液疾患
5 造血器腫瘍遺伝子パネル
6 造血器腫瘍に対する新規抗体薬物複合体
7 T細胞疲弊
8 次世代CAR-T細胞療法
9 血友病の遺伝子治療
10 造血幹細胞の代謝
11 白血病の免疫微小環境

I章 主な血液疾患用薬剤の作用機序と適応
II章 赤血球系疾患
III章 造血系・リンパ系疾患
IV章 出血・血栓性疾患
V章 造血幹細胞移植・免疫細胞療法
VI章 主な診断法・治療法

付録:主な血液疾患用薬剤

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