Drums And Wires (Steven Wilson Mix) ［CD+Blu-ray Disc］

XTCの名盤アルバム『Drums & Wires』が、2025年CD/Blu-ray Audioセットで登場。Dolby Atmosの追加トラックも多数収録され、スティーヴン・ウィルソンがミックス＆プロデュースを手掛けました。

ポスト・パンク時代の至宝の一つであり、2年前には想像もできなかったような音楽的多様性にあふれたXTCは、スティーヴ・リリーホワイトがプロデュースした1979年発表のサード・アルバム『Drums and Wires』で初期の名盤を世に送り出した。

アンディ・パートリッジは、バンドにとって希望に満ちた時期だったと回想する。デイヴ・グレゴリーがギターに加入したことで（『Go2』リリース後に脱退したオルガン奏者のバリー・アンドリュースに代わり）、ギター/ベース/ドラムのツイン編成となり、スタイルに変化が生じた。ツアーが目白押しだったにもかかわらず、新曲の制作に多くの時間を費やした。パートリッジとコリン・モールディングは共にソングライターとして自信を深めており、このアルバムは、比類なきポスト・パンク・ポップ・チューンに対する彼らの評価をさらに高めることになった。また、スティーヴ・リリーホワイトとエンジニアのヒュー・パジャムが「Roads Girdle The Globe」や「Complicated Game」といったより壮大な楽曲に適切なスタジオサポートとレコーディングの専門知識を提供したことも、このアルバム全体の完成度を新たなレベルに引き上げる一因となった。

9月初旬にリリースされた『Drums and Wires』は全英アルバムチャートに7週間ランクインし、アルバムのリードトラック「Making Plans for Nigel」がバンドにとってもう一つの初となる全英（そして世界）トップ20入りを果たした。レコーディング・セッションにおける楽観的な見通しは、正しかったことが証明された。

新しいドルビーアトモスミックスには、スティーブン・ウィルソンがアルバムを新しいステレオと5.1エディションでリミックスした際に最初に発表された（現在は長らく入手不可能だった）2014年版のオーディオマテリアルのすべてと、マイナーチェンジとアルバムのステレオインストゥルメンタルのセットを加えたブルーレイで発表された多数の追加トラックが加わります。

オリジナル・アルバム・ミックスもハイレゾ・ステレオで収録されています。Blu-Rayエディションには、シングル・リリース候補曲のDJMミックスや、アルバムの進化を辿る数々のフル・デモ・セッションも収録されており、まさに1枚のBlu-Rayディスクに収められた仮想ボックスセットと言えるでしょう。ステレオ素材はすべて24/96 LPCMステレオ、5.1ch素材はDTS-HD MAオーディオ・フォーマットで収録されています。幸運にもこのアルバムを初めて聴いた方なら、ポップ・ミュージックがかつてこれほど素晴らしい時代だったことを実感できるでしょう。

Following Go 2, keyboardist Barry Andrews left XTC and, rather than finding a replacement keyboard player, the band opted to recruit another guitarist (who could also play keyboards), Dave Gregory. The album that followed the lineup change, Drums and Wires, marks a turning point for the band, with a more subdued set of songs that reflect an increasing songwriting proficiency. The aimless energy of the first two albums is focused into a cohesive statement with a distinctive voice that retains their clever humor, quirky wordplay, and decidedly British flavor. Musically, Drums and Wires, titled to reflect the big drum sound they developed for the album, is certainly driven by the powerful rhythms and angular, mainly minimalistic arrangements, but the addition of a second guitarist also allows for some inventive and interesting guitar work (the "wires") that made up for the lack of Andrews' odd flourishes -- the tension between the two sounds creates some truly inspired, nervy pop. Colin Moulding also comes into his own as a songwriter, penning XTC's first substantial hit, the new wave classic "Making Plans for Nigel." ~ Chris Woodstra