グレイトフル・デッドのアニヴァーサリー・シリーズ最新作! 今回は、1974年10月を最後にしばらくツアー活動を休止させていた彼らが、自身が主宰するレーベルGrateful Dead Recordsの第三弾作品として1975年9月にリリースした、スタジオ・アルバムとしては通算8作目となる作品『BLUES FOR ALLAH』の50周年記念エディション! こちらは、最新リマスターを施したオリジナル・アルバムを収録した、50周年記念リマスター・エディションとなる180グラム重量盤アナログ!
1974年6月にアルバム『FROM THE MARS HOTEL』をリリースし、休むことなくツアーを続けてきたグレイトフル・デッドだったが、同年10月、サンフランシスコにあるウィンターランド・ボールルームで行われたライヴを最後に、以降のツアー活動を休止させた。いつ、あるいは果たして再びツアーに戻ってくるかどうかもわからないまま休止状態に入ってしまったのだが、その1年後となる1975年9月、突如彼らは先見性に満ちた、冒険的なサウンド・スタイルが渦巻くアルバム『BLUES FOR ALLAH』を発表し、世界を驚かせた。
グレイトフル・デッドという稀有な存在が自らの芸術的/実験的サウンド・スタイルをより深化させたこの『BLUES FOR ALLAH』が、1975年9月のオリジナル・アルバム発売から50年と数日後となる今年9月12日に、発売50周年を記念したスペシャル・エディションとなって様々なフォーマットでリリースされることとなった。デッドのアニヴァーサリー・シリーズ最新作となる今作は、最新リマスターが施されたオリジナル・アルバムに加え約2時間に及ぶ貴重な未発表音源を収録した3枚組CDデラックス・エディションに加え、オリジナル・アルバムの最新リマスター音源を収録した180グラム重量盤アナログ、そしてピクチャー・ディスク・アナログという3形態でリリース。(1/2)
発売・販売元 提供資料(2025/07/25)
ここに収録されているリマスター音源は、全てプランジェント・プロセスを経てレストアされスピード調整が行われたたマスター・テープをベースに、グラミー賞受賞歴を誇るエンジニア、デイヴィッド・グラッサーによる最新リマスター音源が採用されており、他のアニヴァーサリー・シリーズ同様、グレイトフル・デッドのレガシー・マネージャーでありオーディオ・アーキヴィストのデイヴィッド・レミューがこの50周年記念エディションのプロデュースを務めている。また、180グラム重量盤アナログには、オリジナル・リリース時にも同梱されていた、英語とアラビア語に翻訳された歌詞をプリントしたリリックス・シートのレプリカを同梱した仕様でのリリースとなる。
アルバム『BLUES FOR ALLAH』で、グレイトフル・デッドはそれまでにやったことのない、そして以降もやることがなかったほどの実験性に満ちた試みに挑戦している。一切曲を書いていない状態でスタジオに入り、事前に何も準備していない状態でアルバムを作ることになったのだ。「全体のアイディアは、曲のベースとなる素材の進化にバンド自体で貢献していく、という、いわゆるバンド的なものに立ち戻ることだった」と、当時ジェリー・ガルシアは語っていた。
バンド全員と機材がちょうど収まる広さがあったボビー・ウィアーの自宅スタジオで行われたセッションは、非常に親密で、探究的な雰囲気に雰囲気に包まれていたという。セッションを通して曲の形が見えてくると、その場でロバート・ハンターが歌詞を書き、メンバー全員が作業に没頭していた。キース・ゴドショウのキーボードがアルバムに広々とした質感を与え、ドナ・ジーンのハーモニー・ヴォーカルが「The Music Never Stopped」といった楽曲をより高めていった。また、フィル・レッシュが「スモーキーな曖昧さにおける見事なまでのエッセイ」と表現する「Crazy Fingers」や、ビル・クルーツマンが「もはやアシッド・ジャズの作品に近い」というインストゥルメンタル楽曲は、その探究性をより推し進めた作品となっている。そしてミッキー・ハートは外で録音したコオロギの音をスロウダウンした音やパーカッションなどを楽曲に持ち込み、より豊かで没入感のある音のタペストリーに織り込んでいくという中心的な役割を果たしている。
「グレイトフル・デッドというバンドの特異性を具現化し、彼らの芸術性を最も包括的で広範な言葉で縁取った、ディープな人間的たとえ話」と、グレイトフル・デッド研究会の事務局長であり、このセットのライナーノーツの著者であるニコラス・G・メリウェザーが表するこの『BLUES FOR ALLAH』。発売から50年経った今でも、今作はデッドの音楽的成功を収めた作品の一つであり、決定的なまでに実験的な作品の一つとして凄まじい光を放ち続けているのだ。(2/2)
発売・販売元 提供資料(2025/07/25)
The Grateful Dead went into a state of latent activity in the fall of 1974 that lasted until the spring of the following year when the band reconvened at guitarist/vocalist Bob Weir's Ace Studios to record Blues for Allah. The disc was likewise the third to be issued on their own Grateful Dead Records label. When the LP hit shelves in September of 1975, the Dead were still not back on the road -- although they had played a few gigs throughout San Francisco. Obviously, the time off had done the band worlds of good, as Blues for Allah -- more than any past or future studio album -- captures the Dead at their most natural and inspired. The opening combo of "Help on the Way," "Slipknot!," and "Franklin's Tower" is a multifaceted suite, owing as much to Miles Davis circa the E.S.P. album as to anything the Grateful Dead had been associated with. "Slipknot!" contains chord changes, progressions, and time signatures which become musical riddles for the band to solve -- which they do in the form of "Franklin's Tower." Another highly evolved piece is the rarely performed "King Solomon's Marbles," an instrumental that spotlights, among other things, Keith Godchaux's tastefully unrestrained Fender Rhodes finger work displaying more than just a tinge of Herbie Hancock inspiration. These more aggressive works contrast the delicate musical and lyrical haiku on "Crazy Fingers" containing some of lyricist Robert Hunter's finest and most beautifully arranged verbal images for the band. Weir's guitar solo in "Sage & Spirit" is based on one of his warm-up fingering exercises. Without a doubt, this is one of Weir's finest moments. The light acoustic melody is tinged with an equally beautiful arrangement. While there is definite merit in Blues for Allah's title suite, the subdued chant-like vocals and meandering melody seems incongruous when compared to the remainder of this thoroughly solid effort. ~ Lindsay Planer
Rovi
ALタイトル曲がちょいダレるのを除けば(=dead headsならOKかも?)'70年代の最良の瞬間が詰まっています。
又、ボーナストラックも「ボーナス」で済まされない名演!
deadはアイテム多すぎてどれからはいろうか難しいバンドのような気がしますが、"09仕様”で「元祖JAM BAND」として、マストアイテムですよ!!!(ボーロラすんごいです、マジ。)