これまでも、そしてこれからも。彼女の歌声は、いつもあなたの背中をそっと押してくれる。最新作に2025年7月の最新ライヴ音源を2曲追加した、日本独自企画の来日記念盤。日本でもヒットを記録したシングル「ランニング」を含む最新作『ヴィジョンズ』でグラミー賞のベスト・トラディショナル・ポップ・ヴォーカル部門を受賞し、計10度目の受賞となるなど今も最前線を走り続けるノラ・ジョーンズ。3年振りとなる9月の来日公演を控える中、日本のファンへ嬉しいプレゼントが届けられた。本作は、最新作『ヴィジョンズ』に、初出のライヴ録音を2曲追加した来日記念盤。追加されたのはアルバム収録曲の中から「オール・ディス・タイム」と「アイム・アウェイク」で、いずれも2025年7月という最新ライヴのトラックとなっている。ノラの好調ぶりのみならずバンドとしての一体感も感じられる、来日公演に向けて必聴の音源だ。 (C)RS
JMD(2025/08/20)
これまでも、そしてこれからも。
彼女の歌声は、いつもあなたの背中をそっと押してくれる。
最新作に2025年7月の最新ライヴ音源を2曲追加した、日本独自企画の来日記念盤。
日本でもヒットを記録したシングル「ランニング」を含む最新作『ヴィジョンズ』でグラミー賞のベスト・トラディショナル・ポップ・ヴォーカル部門を受賞し、計10度目の受賞となるなど今も最前線を走り続けるノラ・ジョーンズ。3年振りとなる9月の来日公演を控える中、日本のファンへ嬉しいプレゼントが届けられた。
本作は、最新作『ヴィジョンズ』に、初出のライヴ録音を2曲追加した来日記念盤。追加されたのはアルバム収録曲の中から「オール・ディス・タイム」と「アイム・アウェイク」で、いずれも2025年7月という最新ライヴのトラックとなっている。ノラの好調ぶりのみならずバンドとしての一体感も感じられる、来日公演に向けて必聴の音源だ。
『ヴィジョンズ』は通算9枚目となるオリジナル・アルバムで、2021年にリリースされたノラ初のクリスマス・アルバム『アイ・ドリーム・オブ・クリスマス』も手掛けたリオン・マイケルズがプロデュースを担当。オリジナル・アルバムとしては2020年の『ピック・ミー・アップ・オフ・ザ・フロア』以来約4年振りとなる本作では、ほぼ全てのパートをノラとリオンの2人でレコーディングしている。収録されている12曲は、自由を感じること、踊りたくなること、人生がもたらすものを受け入れることなど活気に溢れポジティヴな内容に満ちている。ダウンホームでアーシーなサウンドも印象的で、懐かしい雰囲気ながらもどこか新しさを感じさせる。これまでの作品には無かったノラの新たな一面を感じ取れる、必聴の仕上がりだ。
本作について、ノラは「私がアルバムを『ヴィジョンズ』と名付けたのは、多くのアイデアが真夜中か寝る直前の瞬間に思いついたからなの。ほとんどの曲は、私がピアノかギターで、リオンがドラムを叩いて、ただジャムるというやり方で作っていったの。その生々しさが好きで、ガレージっぽいけどソウルフルな感じになったと思う。それがリオンのサウンドの原点だし、完璧すぎないというのも魅力のひとつだしね」と語っている。
発売・販売元 提供資料(2025/08/18)
2021年のクリスマス盤で好相性を示したリオン・ミシェルズとふたたび組み、演奏も分け合って共演と言えるほどの親密さで完成させた新作。本人のノスタルジックなアメリカーナ感とエル・ミシェルズ・アフェアを率いるリオンのアーシーなガレージ・ファンク感が破綻なく溶け合い、ホーマー・スタインワイスがドラムを叩いた南部風ソウル"I Just Wanna Dance"などでダップトーン系の流儀も纏うノラが新鮮だ。現代的な軽やかさもある先行曲"Running"のほか、60~70年代のガールズ・ポップやブルース・ロックに通じる曲も上々で、素朴ながら巧みに声色を使い分けた歌の吸引力は今回も見事というほかない。
bounce (C)林 剛
タワーレコード(vol.483(2024年2月25日発行号)掲載)