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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年08月08日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | キャラバン |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | - |
| SKU | 9784911023143 |
| ページ数 | 280 |
| 判型 | A4 |
構成数 : 1枚
カラー写真で見る 尼崎市のすがた1
序章 明治の風景29
1 大尼崎へのあゆみ —大正から昭和初期の尼崎33
2 軍靴の響き —戦前・戦時中のくらし、教育51
特集◆ 銃後における園田高女65
3 戦後尼崎市の歩み—絶え間ない都市課題への挑戦75
4 街並みの移り変わり—交通機関の発達と共に87
特集◆ 祭りとだんじり123
5 産業の移り変わり —農漁業から商工業、そして物流拠点へ139
特集◆ 水辺のくらし161
6 学び舎の思い出165
特集◆ 鉄道199
7 災害の爪あと —室戸台風から平成の災害まで217
特集◆ 阪神・淡路大震災と文化財保護、歴史資料保全226
8 くらしのスナップ —人びとの営み233
特集◆ 子どもたちの笑顔262
尼崎の近現代略年表276
尼崎の地理・交通図278
近年、世界遺産・日本遺産の認定や文化財の指定などにより、歴史遺産が保存・活用されている。これらは行政が学術的、芸術的価値付けをし、トップダウンで認定・指定するものである。一方で、その地域に生まれ、暮らしている人々が大切に守り伝えてきた「地域歴史遺産」も数多く存在している。ある人が「これはこの地域の歴史や文化を理解するために大事なものだ」と思えば、それが地域歴史遺産になる。「そこに『ある』ものではなく、人々の思いによって地域歴史遺産に『なる』もの」なのだ。
多くの市民の皆さまからお寄せいただいた写真は、まさに地域歴史遺産である。そこに写る人や物、風景は、撮影者が記録に残そうと思ってカメラを向けたものである。その写真には、喜びや悲しみ、時には香りなど多くの記憶が伴っていたに違いない。何気ない日常の記憶は、記録しなければやがて消えてしまうが、一枚の写真はこれらの記憶を強く呼び起こすことができる。
本書は、尼崎市立歴史博物館の学芸員、アーキビストの皆さん、市内で活躍されている皆さんに写真の解説を執筆いただいた。尼崎市立歴史博物館は、公文書館と博物館の二つの機能を併せ持つ施設で、尼崎市内の歴史資料を多く所蔵し、デジタルアーカイブス化を進めている。本書の刊行をきっかけに、尼崎市一〇〇年の記憶が呼び起こされ、未来に遺る地域歴史遺産となれば、望外の喜びである。(巻頭言より)

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