異色のトリオが奏でる多様な響き!
サクソフォン、ヴァイオリン、ピアノという3つの楽器からなる異色のトリオのアルバムの登場です。
タイトルの「かつて夜の灰色から浮かび出て」はパウル・クレーの絵にインスパイアされ、久保哲朗がこのトリオのために作曲した委嘱作品です。
このCDには5作品が収録されていますが、久保哲朗とドフォンテーヌがオリジナル作品、ミヨーとラヴェルはそれぞれクラリネットとチェロをサクソフォンに置き換えた作品、ドビュッシーはピアノ曲からの編曲です。
3人それぞれがソリストとしても演奏経験も豊富であり、この異色のトリオの奏でる響きや音色は曲毎に様々に変化し、かけがえのない魅力に溢れています。
■委嘱作品「かつて夜の灰色から浮かび出て」についての作曲者のコメント
「パウル・クレーの《Once Emerged from the Gray of Night》(《かつて夜の灰色から現れたもの》)は、詩的なタイトルと抽象的な色彩の変化を特徴とする作品である。夜の灰色の中から新たな存在が浮かび上がり、やがて静かに消えていくような感覚が、視覚と詩の融合によって表現されている。
本作は、このクレーの世界観を音楽へと置き換えたものである。冒頭、D音の持続が静かに響き、その上にハーモニーが少しずつ姿を現す。これは、クレーの作品における「灰色の夜」からの出現を象徴し、色彩がにじみ出るように音が展開していく。響きは絶えず移ろいながら、多様な色彩を描き出し、やがて再びD音へと収束する。最後には音が遠ざかるように消えてゆき、クレーの作品が残す余韻のような静寂が広がる。
視覚から音へ、色彩から響きへ。クレーが絵画と言葉を結びつけたように、本作もまた、音楽を通じて彼の詩的な世界を描き出そうと試みた。」久保哲朗 (1992 - )
■矢澤孝樹 -ライナーノーツより-
「サクソフォン、ヴァイオリン、ピアノという、出自も異なれば発音原理も異なる3つの楽器が奏でる未知の響きは、私たちの意識の中の名づけようのない場所を訪ねるための、最良の導き手となろう」
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ユニバーサル・ミュージック/IMS
発売・販売元 提供資料(2025/07/23)
<黒岩航紀(ピアノ)>
東京藝術大学音楽学部ピアノ科を首席で卒業。同大学大学院修士課程、及びリスト音楽院修了。第17回チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門セミファイナリスト及び特別賞。第84回日本音楽コンクールピアノ部門第1位。第11回東京音楽コンクールピアノ部門第1位及び聴衆賞。KIPA国際ピアノコンクール2019第1位。青山音楽賞新人賞、宇都宮エスペール賞、松方ホール音楽賞受賞。1st CD「sailing day」に続く2nd CD「展覧会の絵」はレコード芸術特選盤に選定。2024年には3rd CD「ブラームス ピアノ 作品集」をリリースし、新聞や音楽誌にて高い評価を得ている。東京藝術大学ピアノ科非常勤講師を務め、現在、甲斐清和高校音楽科非常勤講師、CJM神宮の杜音楽院講師。
<伊藤万桜(ヴァイオリン)>
東京音楽大学卒業。同大学院音楽研究科科目等履修修了。フランスのカザルス国際音楽アカデミーほかドイツ、イタリア、カナダにて研讚を積む。ファニー・メンデルスゾーン国際コンクール第1位、第7回日本管弦打楽器ソロ・コンテスト第1位、第16回 KOBE国際音楽コンクール優秀賞。第10回樫の若木賞受賞。国内では東京フィルハーモニー交響楽団との共演、2019年文化庁主催東京文化会館リサイタル、毎年のオペラシティリサイタル、海外ではカザルス国際音楽祭、キルヒベルク国際音楽祭、イタリア、モスクワ、モントリオールでの演奏会等活動は多岐に渡る。アルバム"Flessibile"、"夢の色彩"収録。日本演奏連盟会員。
<陬波花梨(サクソフォン)>
洗足学園音楽大学卒業。サクソフォンを池上政人、冨岡和男、宗貞啓二、渡辺健司の各氏に師事。室内楽を池上政人氏に師事。第18回ブルクハルト国際音楽コンクール管楽器部門最高位。第16回大阪国際音楽コンクール木管楽器部門第3位。第14回ルーマニア国際音楽コンクール管楽器部門 第2位。HIBI☆Chazz-Kアルバム「Jazz Chazz Classic」NHK BSプレミアム番組挿入歌「オハヨッシャ!」京都アニメーション「響け!ユーフォニアム」記念CD等のレコーディングに参加。2022年、「夢の色彩」リリース。Lumiere Saxophone Ensemble アルトサクソフォン奏者。日本演奏連盟、会津演奏家連盟会員。
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ユニバーサル・ミュージック/IMS
発売・販売元 提供資料(2025/07/23)