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| フォーマット | 書籍 |
| 発売日 | 2025年08月20日 |
| 国内/輸入 | 国内 |
| 出版社 | 集英社 |
| 構成数 | 1 |
| パッケージ仕様 | 文庫 |
| SKU | 9784086806473 |
| ページ数 | 352 |
| 判型 | 文庫 |
構成数 : 1枚
第一章 見知らぬ祖国へ
第二章 アメンボとしゃぼん玉
第三章 ありあけの船出
第四章 荒野から来た男
第五章 赤と青
1945年、晩秋。日本は太平洋戦争に敗れ、朝鮮半島で生まれ育った阪上群青は、母と引揚船に乗った。だが船中で母とはぐれた直後、群青は何かが海に落ちる音を聞く。その場にいたのは赤城壮一郎という男。ひとり下船した群青は〈謎の中年男〉から「赤城が君の母親を海に突き落とした」と告げられる。疑惑を拭えぬまま、初めて踏む祖国の地で行く当てのない群青は、声をかけてくれた赤城とともに「焼け野原の東京」を生き抜くことに。戦後の混乱期、上野の闇市で商売をするうちに人々が衣食の次に欲するのは「清潔」だと気づき、二人は仲間たちと石鹸会社を立ち上げた。ともに困難に立ち向かう日々のなか、群青にとって赤城がかけがえのない存在となっていく。だがそんな群青の前に引揚港で遭遇した〈謎の中年男〉が姿を現し、衝撃の事実を伝えた。果たして二人の行きつく未来は……。瓦礫から這い上がった少年は、その瞳にどんな未来を映すのか。「炎の蜃気楼」「遺跡発掘師は笑わない」の著者が贈る、混沌の時代を生き抜いた男達の、反骨と絆の物語!

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