The Virgin Suicides Redux ［2CD+Blu-ray Disc］

少年少女たちの微妙な心の揺れ動きを繊細に彩る、浮遊感溢れるラウンジ・サウンド…。フレンチ・エレクトロ・ポップ・デュオ、エールが音楽を担当した1999年公開のソフィア・コッポラ初監督作品『THE VIRGIN SUICIDES』。この名盤サウンドトラックの発売25周年記念作品、『THE VIRGIN SUICIDES REDUX』が発売決定! こちらは最新のアナログ・ミックス音源を採用したオリジナル・アルバムやドルビーアトモス・ミックス、そして貴重なデモ音源やレア音源を2枚のCDと1枚のBlu-rayに収録した2CD+Blu-rayエディション!

70年代のアメリカ郊外を舞台に、少年少女たちの微妙な心の揺れ動きを軽いユーモアと独特のリラックス感で繊細かつ心優しく描き出す、ソフィア・コッポラの初監督作品『THE VIRGIN SUICIDES』。少女たちに魅了された少年たちの日常を回想形式で綴ったこの映画は、世界各国でヒットを記録したのだが、その繊細な映像を浮遊感溢れるラウンジ・サウンドでサウンドから彩りを加えていったのが、フランスを代表するフレンチ・エレクトロ・ポップ・デュオ、エールだ。

このソフィア・コッポラ監督デビュー作を彩る感動的なまでのサウンドトラック『THE VIRGIN SUICIDES』がリリースされたのは、今から25年前となる2000年のこと。今回、この素晴らしいサウンドトラックの発売25周年を記念して、『THE VIRGIN SUICIDES REDUX』というタイトルのもと、新たな魅力と共に再び世界に向けてリリースされることが決定した。この発売25周年記念作品は、2025年最新アナログ・ミックス音源を収録したCDに加え、貴重なデモ音源や未発表のレア音源を多数収録したCD、そしてオリジナル・アルバムのドルビーアトモス・ミックス音源と「Playground Love」のミュージック・ビデオを収録したBlu-rayからなる3枚組2CD+Blu-rayエディション、そして最新アナログ・ミックスをイエロー・フレイム・アナログ盤に収録した2枚組アナログ盤という、2形態でリリースされる。

二コラ・ゴダンとジャン=ブノワ・ダンケルからなるエレクトロニック・デュオ、エールにとって初となるサウンドトラックは、2000年のリリース以降世界中で200万枚以上のセールスを記録し、2001年にはヴィクトワール音楽賞を受賞、ブリット・アワードでは最優秀映画サウンドトラック部門へのノミネートを果たし、2014年にはNME誌が選ぶ歴代サウンドトラック・ランキングで11位に、そして2019年のPitchfork誌が選ぶ歴代サウンドトラック・ベスト50では見事4位にランクインするなど、映画そのものと同様非常に高い評価を受ける作品だ。

ここに収録されている最新アナログ・ミックス音源は、アルフ・ブリアットとエールがプロデュースした音源だ。ソフィア・コッポラが描き出す繊細な映像美を見事にサウンドで表現していたこのサウンドトラックが、彼らによる最新アナログ・ミックスによって、まるで自然の光が生み出す温かみあふれるオーガニックなサウンドへと生まれ変わっているのだ。

Two years after the arrival of their debut album, the French twosome Air returned, not with a proper sophomore LP, but with The Virgin Suicides, a full soundtrack to the directing debut of Sofia Coppola. Only one track, "Playground Love," has vocals, and that comes from an outsider (Gordon Tracks) who sounds more like the Auteurs' Luke Haines than Beth Hirsch, the only real vocalist employed previously. The trademarked Air sound is for the most part unchanged; as on Moon Safari, producers Godin and Dunckel rely on contemplative electronic mood-music in a minor key, heavy on the analog synth and organ yet with plenty of traditional textures (guitar, brass, strings, live-sounding drums) in keeping with lounge music and space-pop from the 1960s and '70s. And though all the music here is as meticulously detailed as the tracks on Moon Safari, the soundtrack cultivates an atmosphere more in league with traditional scoring -- instead of focusing on pop songs in an electronic context, Air constructed these tracks as mere soundbytes, simple themes with little embellishment on the basic ideas. Of course, that's perfectly in keeping with the secondary role soundtracks should play to truly serve the movies for which they're composed. Listeners eager for a second dose of the exquisite electronic pop found on Moon Safari will be pleased with much of The Virgin Suicides, but will probably have to wait until Air's proper follow-up to find more evidence of their greatness. ~ John Bush